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一般知識

リップマンが主張した擬似環境とは?わかりやすく解説

リップマン 擬似環境




今回時の記事ではリップマンが提唱した『疑似環境』とは何か?
わかりやすく解説します。

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リップマンが提唱した疑似環境とは?

疑似環境はリップマンの著書『世論』に記載されています。
世論 上 (岩波文庫 白222-1) [ リップマン,W. ]

で、疑似環境とは私たち人間というのは脳内に
前もって型を持っていて、
この型に目の前の事実を当てはめて認識しているという考え方のことです。

ただ、これだけでは「疑似環境の意味が分からないよ」となると思うので
もっとかみ砕いてわかりやすく解説していきます。

リップマンは1889年生まれです。
新聞記者でもありましたが、政治思想家でもありました。
ところで疑似環境の環境とは『自分を取り巻く世界』のことです。

あなたはこの記事をパソコンやスマホ、ipadなどで見ていると思います。
なので、あなたが使っているパソコンやスマホ、それからあなたが今いる場所(環境)は
あなたにとっての本当の環境といえるかもしれません。

でも、メディアの発達によって自分は直接経験してないけど、
経験したような気になれる環境って広がっているわけです。

サバンナのキリン


たとえば、私はサバンナに行ったこともないですし、ましてやサバンナの野生動物を直接見たことはありません。
でも、サバンナの野生動物ってどんな感じなのか?ある程度知っています。
それは良くも悪くもメディアのおかげです。

でも、メディアを通じて広まった環境って本物なのでしょうか?
そんなことはありません。
サバンナの野生動物に関する情報をメディアがすべて伝えるわけではありませんから。

メディアが情報を伝えるときにはわかりやすく
ウケる情報を単純化して伝えていくわけです。
こういうのをステレオタイプといいます。

ステレオタイプとは

・わかりやすく
・決まりきった
・単純化された
・モノの見方

のことです。

結局、メディアが伝える情報はステレオタイプになりがちです。
その結果、偏ったゆがんだ形で情報を伝わってきているので
メディアの発達によって環境が拡がったといっても
それは疑似環境の可能性があります。

疑似というのは本物と似ているけど、実際は偽物のことです。
メディアの発達により人々は情報の影響を悪く受けているわけです。
このことをリップマンは疑似環境といいました。

まとめますと

疑似環境とは

・疑似・・・本物と似ているけど、実際は偽物のこと
・環境・・・自分を取り巻く世界

のことなので、疑似環境とは自分を取り巻く世界が
本物と似ているけど実際は偽物の情報の影響により悪い影響を受けていること
を指します。

疑似環境は簡単そうな用語ですが
深堀するとすごく難しい用語でしたね。
最後までご覧いただきありがとうございました。