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一般知識

分化的接触理論(サザーランド)とは?例を挙げてわかりやすく解説

分化的接触理論 例




今回解説するサザーランドの文化的接触理論は
前回解説したマートンの逸脱の類型と同様、
公務員試験でよく出題されます。

どういうわけか、サザーランドの文化的接触理論は正答の選択肢によくなります。
それからハーシさんの社会的紐帯理論(ちゅうたいりろん)もよくでます。

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分化的接触理論と関連するハーシの社会的紐帯理論とは?

高齢者の犯罪

ハーシさんが考えた「社会的紐帯理論」というのは、
私たちが住む地域で、人と人との仲が良くないと、
犯罪が起こりやすくなるという考え方です。

最近の日本では、人と人との仲が以前よりも悪くなっていると言われています。
特に、65歳を超えたお年寄りの間で、犯罪が増えているんですよ。
昔は、お年寄りが詐欺にあうことが多かったんですが、
最近ではお年寄り自身が窃盗(盗み)や万引きをすることが増えています。

これは、お年寄りが寂しさや孤独を感じていて、
誰かに自分のことをもっと見てほしい、
気にかけてほしいという気持ちの表れかもしれません。

子供がわがままを言ったりするのも、
実は「僕をもっと見て」というメッセージがあるように、
お年寄りも同じ気持ちなんです。

だから、人と人との仲が良ければ、
こんな犯罪に走ることはないとハーシさんは言っています。
この理論は、今の社会にとても当てはまると考えられていて、
試験にもよく出るので、しっかり勉強しましょうね。

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分化的接触理論(サザーランド)とは?

サザーランドさんは、ホワイトカラーの犯罪に注目し、
「分化的接触理論」という考え方を提唱されました。
この理論によれば、犯罪行為は他人から学ぶことができるもので、
特に犯罪者との接触を通じて、犯罪について学んでしまうことから発生します。

簡単に言うと、私たちが普段接する社会とは異なる、
犯罪者の形成される社会があるとサザーランドさんは指摘します。
例えば、振り込め詐欺のグループなどがその一例です。
人は、このような犯罪社会に触れることで、徐々に犯罪の方法を学び、
犯罪者へと変わっていくのです。

サザーランドさんはまた、犯罪が一部の階層に限られたものではなく、
社会のあらゆる階層で起こりうることを明らかにしました。
特に、ホワイトカラーの犯罪について詳しく分析されています。
「ホワイトカラーの犯罪」という著作の中で、
従来の犯罪研究が持つ階級的なバイアスについても批判しました。

この理論をわかりやすく説明するために、
具体例を2つ挙げて解説します。

具体例(1)地方公務員の贈収賄

例えば、ある地方公務員が、町の再開発プロジェクトに関わっているとしましょう。
このプロジェクトは多くの建設業者にとって大きなチャンスです。
業者の一人が、自分の会社に有利な条件で契約を取りたいと考え、
公務員に高級なギフトや旅行券をこっそりと提供します。
公務員は最初は躊躇しますが、
次第に贈り物を受け取ることに慣れ、
最終的には業者の望む条件で契約を結びます。

この行為は贈収賄にあたり、
サザーランドの理論でいう「分化的接触」を通じて、
公務員は犯罪行為を学んでしまう例です。

具体例(2)会社役員のインサイダー取引

例えばある会社の役員が未公開の重要な情報を持っているとします。
その会社が大きな契約を獲得したことで株価が上がることが確実な状況です。
役員はこの情報を友人にこっそり教え、
友人はその情報を元に株を購入し、
情報公開後に大きな利益を得ます。
この行為はインサイダー取引と呼ばれ、
法律で禁止されています。

ここでも、サザーランドの理論が適用されます。
役員は、特定の社会的接触を通じて犯罪行為を学び、
実行に移してしまうのです。

これらの例は、犯罪が決して下層階級の人々に限ったものではなく、
社会的地位が高い人々も犯罪に手を染める可能性があることを示しています。
サザーランドの理論は、人が犯罪行為を学ぶ過程を理解する上で非常に重要であり、
犯罪を予防しようとする際にも役立つ考え方です。

分化的接触理論は、単に犯罪がどのように起こるかを説明するだけでなく、
犯罪を防ぐためには、社会全体での接触の質を見直し、
正しい学習の機会を提供することの重要性を示唆しています

公務員試験受験生の皆さんにとっても、
この理論は非常に興味深いものだと思います。
社会の様々な面を理解することは、
公務員としての幅広い視野を持つ上で重要です。
特に、公務員になることを目指している方々には、
社会のあらゆる層の理解が求められます。

サザーランドさんの分化的接触理論を通じて、
社会の構造と犯罪についての深い理解を得ることができるでしょう。

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分化的接触理論(サザーランド)とは?例を挙げてわかりやすく解説まとめ

今回はサザーランドさんという方が提唱された
「分化的接触理論」という理論について解説しました。
この理論は、簡単に申し上げると、
人は周囲の人たちとの交流の中で、良いことだけでなく、
悪いことも学んでしまう、というものです。

たとえば、お友達がいたずらをしているのを見て、
「面白そうだ」と思い、自分も同じことをしてみたいと感じることがありますよね。
それと同様に、悪いこと、言い換えれば犯罪も、
他人から学ぶことがあるのです。

サザーランドさんは、
特に裕福な方々が関わる犯罪についてもお話されています。
裕福な方であっても悪いことをする人はいらっしゃり、
その行動を他の人が見て学んでしまうこともあるのです。

また、ハーシさんという方が「社会的紐帯理論」という理論を提唱されました。
これは、人と人とのつながりがいかに大切か、
というものです。

人々が互いに仲良くすれば、
悪いことをする人が減るという考え方です。

特に、高齢の方々が、
孤独感から不適切な行動をとってしまうことがあると言われています。
ですから、私たち一人ひとりが互いに仲良くすることが、
非常に重要なのです。

このお話、少し難しかったでしょうか?
しかし、大切なのは「人とのかかわり方が重要である」ということです。
友達や家族と良好な関係を築き、みんなで幸せな時間を過ごしましょう。
これからも学びや遊びを通して、良いことをたくさん学んでいきましょうね。

今回の記事は以上になります。