前回の記事の続きです。
前回の記事ではウェーバーにおける社会学の定義について解説しました。
前回の記事はこちら
・ウェーバーにおける社会学の定義についてわかりやすく解説
ウェーバーさんにとって社会学では
社会的な行為の意味を理解することこそがもっとも大事だいいました。
そんなこともあってウェーバーさんの社会学を理解社会学といわれたりします。
そして社会的な行為を4類型に分けたのがウェーバーさんです。
今回の記事ではウェーバーが湧けた社会的行為の4類型についてわかりやすく解説していきます。
目次
ウェーバーの社会的行為の4類型とは?
(1)目的合理的行為
(2)価値合理的行為
(3)感情的行為
(4)伝統的行為
です。
以下、詳しく見ていきましょう。
社会的行為の4類型(1)目的合理的行為
この記事をご覧のあなたは勉強家だと思います。
別におだてて言っているのではありません。
一般の方は芸能人の熱愛情報を検索したりするだけでしょう。
ウェーバーの社会的行為の4類型なんて記事を検索して
ご覧になっている時点で、相当な勉強家だと思います。
ではあなたはどうして勉強しているのですか?
たとえば行政書士試験の一般知識対策かもしれません。
あるいは公務員試験対策なのかもしれませんし、
単純に社会学に興味があって勉強しているのかもしれませんね。
とはいえ、どんな目的であっても
この記事を検索して読んでいるのは
何らかの目的があってご覧になっているのは間違いありません。
その目的を達成するためにもっとも合理的な方法として
ネットで検索して情報を入手しようとこの記事を読んでいるのだと思います。
まさに受験のためであったり、知識を深めるための勉強というのは
目的合理的行為の具体例だといえるでしょう。
社会的行為の4類型(2)価値合理的行為
たとえば自分が信じる宗教が教えてくれる教義ってありますよね。
キリスト教だと『隣人愛の実践』とか『自己犠牲の精神』みたいなことを
教えて説きます。
おはようございます😄
キリスト教の大切な教えの一つ
『身近な人や好きな人だけではなく、自分の目の前に現れるあらゆる人を愛せよ』
という隣人愛
今、キリスト教国で起こっている惨事をキリストはどう思うか
もう直ぐイースター
キリストの復活祭
真に復活してこの惨事の終結を祈る pic.twitter.com/l6w4168WIr
— ミツ (@zipako1177) April 15, 2022
「溺れている人を助けなさい」と自分の命は失ってしまうかもしれません。
これは自己犠牲の精神がないとそんなことはできません。
ということは自分が信じる宗教の教えに従って
たとえ自分の命を失ったとしても
その宗教が説く行為を行っていくわけです。
結果に無頓着に行うことができるのが『価値合理的行為』です。
社会的行為の4類型(3)感情的行為
たとえば道ですれ違った時に
身長190㎝、体重100㎏の大男と肩がぶつかったとしましょう。
そして大男が怒り狂って「お前、喧嘩売っているのか!」
とあなたに怒鳴りつけてきたとしましょう。
そしてあなたは大男に殴られたとします。
そういうような行為が感情のままに行われることを『感情的行為』といいます。
・怒って相手を殴る蹴る
・衝動的にナイフで刺す
などが含まれます。
社会的行為の4類型(4)伝統的行為
たとえばあなたがバイトに行ったとしましょう。
あるいは学校に行ったとしましょう。
そしたら朝礼ってありませんか?
朝礼では上司や先生に対して「おはようございます」とあいさつしますよね。
学校や会社といった社会の中で伝統になって
半ば無意識的にみんなが行う行為が『伝統的行為』です。
以上で解説を終わります。