一般知識

マートンの準拠集団についてわかりやすく解説




前回の記事ではマートンの中範囲理論について解説しました。
マートンの中範囲理論とは?わかりやすく解説

今回の記事では同じマートンさんの準拠集団について
わかりやすく解説していきたいと思います。

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マートンの準拠集団とは?

準拠集団

準拠集団は英語でreference group(レファレンスグループ)と書きます。
今自分がどういう状態か判断するために判断するときに参考にする(refer)相手の集団のことを
準拠集団
といいます。

ところで相対的剥奪感という用語があります。
相対的剥奪感というのは今の自分の絶対的な状況ではなくて、
誰かと比べることによって自分が満足できるか、できないか判断していくことをいいます。

たとえば、厚生労働省のデータによると、平成30年度における派遣労働者の平均年収は約350万円です。

350万円もらって満足できるかできないか、
それは誰と比べるか、誰を準拠集団とするかによります。

たとえば自分と同じ高校を卒業しているとか
同じくらいの学歴の人たちがみんな年収500万円くらいもらっていたら
「自分の年収低いんだなぁ」と劣等感を感じるわけです。

これに対して自分と同じくらいの経歴の人たちの年収が150万円くらいだったら、
「俺の年収350万円か、本当はもっと欲しいけど、同級生は150万円だから
まーいっか」となるわけですね。

つまり、ここでは年収350万円は絶対的な水準ではなくて
誰を準拠集団とするかによって相対的に満足感を得たり
不満足感を得たりします。

たとえば、「清掃業の車に乗ってゴミ収集をしているやつの給料高すぎ!」
と怒っている人がいるかもしれません。

こういうことを感じる人は
その人はもっと高給取りの医者になったり弁護士になる頭はないことを自覚しているのでしょう。
こういう集団をうらやんでも仕方がない。
でも、ゴミ収集の仕事をしている公務員だったら
自分でもなれるはずと思っている可能性が高いです。

なのに、自分より給料が高いのはムカつくってことです。

ちなみに、準拠集団というのは自分が所属する集団の影響を受けたりすることが多いです。
おそらくあなたが好きな音楽のジャンルとか好きな俳優さんって
あなたの友達や家族の影響を受けている可能性が高いです。

続いて同じマートンが提唱した予期的社会化について解説します。
マートンの予期的社会化とは?例を挙げながらわかりやすく解説