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一般知識

クーリーの鏡に映った自我とは?例を挙げながらわかりやすく解説




今回の記事ではクーリーの『鏡に映った自我』とは
どういう自我のことをいうのでしょうか?
例を挙げながらわかりやすく解説していきます。

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クーリーの『鏡に映った自我』とは?

突然ですが、ズボンのチャックが閉まってないのに気づかずに
学校に行ったことがありますか?

チャック

大人になったら、そんな機会も少なくなると思いますが、
子どものころだったら、ズボンのチャックが開いたまま
友達と遊んだり、小学校の授業を受けた経験があるかもしれませんね。

もし周りの友達から「お前、ズボンのチャックが開いてるぞ!」
みたいに言ってくれたら気づけるのでしょう。

でも、誰も何も言ってくれない状態で、
自宅に帰ってきて、ズボンを脱ぐ時に「あれ、チャックが開いてる!」
と気付いたとしましょう。

となると不安でしょう。

ゲラゲラ笑う子供

たとえば次の日に学校に行って友達が自分の方を指さして
ゲラゲラ笑っている。
他にもあなたが友達に近寄って行ったら「気持ち悪ーい」といって
逃げていかれるとしましょう。

となったらすごく不安になりませんか?

昨日、気づいていない間にズボンのチャックが開いているのがバレただけでなく
「中身が出てなかったかなぁ・・・」
みたいな不安です。

よく、「自分のことは自分がよく知っているんだ」
とよくいうわけですが、
今回の例だと昨日の自分がしでかしたことは
はっきりと認識できていないわけです。

昨日の自分がどうだったのかは
他の人じゃないとはっきりとはわかりません。

こんな感じで日常生活の中で、今自分がどういう状態であるのか、
他の人を手掛かりに知っているということがある
わけです。

電車

たとえば、あなたが電車に乗っているとしましょう。
すると、他の乗客があなたを見てニヤニヤ笑っていたら
不安になりませんか?

「ズボンのチャックが開いているのかな?」とか、
「服のボタンが開いているんじゃないのか?」とか、
「寝癖がついているのかな」みたいな不安です。

クーリー 鏡

言ってみれば、家を出る前に鏡を見ながら
いろいろとチェックするみたいなもので
電車でニヤニヤ笑っている乗客が鏡なわけですよ。

このように自分以外の人を鏡として
自分以外の人の反応に基づいて今の自分はどうなのか、
周りの反応から作り上げられる自己イメージのことを
クーリーは鏡に映った自我
といいました。

クーリーは自我といっても
周りとの関係性の中で生まれてくると考えました。

周りと関係なく自然に心が出来上がるのであれば
社会学とはいえないかもしれないけど、
周りの影響から(社会関係の中から)作り上げられた自己イメージがあるから
これこそ社会学の対象になるわけです。

今回のクーリーの鏡に映った自我はミクロ社会学です。
ミクロ社会学とはどういう学問なのか、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ミクロ社会学とは?マクロ社会学との違いをわかりやすく解説

続いてミードが主張した客我について解説します。
社会学者ミードが主張した客我とは?