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一般知識

パットナムの社会関係資本について例を挙げてわかりやすく解説

社会関係資本 パットナム 例




この記事ではパットナムの社会関係資本について
例を挙げながらわかりやすく解説していきます。

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パットナムの社会関係資本とは?例を挙げてわかりやすく説明

社会関係資本とは何か?というと
簡単にいうと人々の『信頼感』とか『規範(ルール)』、
『互酬性(ごしゅうせい)』のことです。
互酬性(ごしゅうせい)はパソコンで打つと、
なかなか変換できません。
互酬性という言葉を打つのに2分くらいかかりました(汗)。

話を元に戻して、
互酬性とは何か?というと人から物をもらったらその分、
お返しをすることです。
ギブアンドていくの関係です。

ということで
社会関係資本についてわかりやすい言葉で言い換えると
『よりよい人間関係』のことです。
『よりよい人間関係』を『社会関係資本』という難しい言葉で
パットナムさんは置き換えただけの話になります。

東日本大震災以後、『絆(きずな)』という言葉が
よく登場しますね。

社会関係資本とは簡単にいうと『社会的絆』のことです。
ということはそういう問題意識がある人たちは
『社会関係資本』について論じている人が多いです。
特にソーシャルキャピタルについて論じている本が出るくらい、
現在の研究の課題になっています。
公衆衛生看護学演習・実習(地域ケア実習)増補版 ソーシャルキャピタルの醸成を目指して [ 眞崎直子 ]

パットナムの社会関係資本と民主主義の機能

重要なのが民主主義は

水平な人間関係>垂直な人間関係

だとパットナムは主張します。

水平な人間関係の方が垂直な人間関係よりも
民主主義は機能するということです。

水平な人間関係とはより対等な関係です。
横の関係といってもよいでしょう。

これに対して垂直な人間関係というのは縦の人間関係のことです。
日本の社会は縦社会っていわれるので、
どうなんでしょうね?って感じになりますね。

だってパットナムさんにいわせると水平な人間関係の方が
垂直な(縦の)人間関係よりも民主主義の機能にとってはいいって話ですから。

別の記事で解説していますが、
リーダーシップ論だとどちらかというと
上から物をいって何かをさせるよりも
横の関係が充実している方が最終的には生産性が高いという議論も出てきます。

なので垂直な人間関係よりも水平な人間関係の方が重要だということです。

パットナムの『孤独なボウリング』

ここまでの内容は
イタリアにおいて研究しました。
ではアメリカにおいてはどうなっているのでしょう?

パットナムは孤独なボウリングという本を書いています。
孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生 [ ロバート・D.パットナム ]

孤独なボウリングというのは
一人ぼっちでボウリングをする人が増えたということです。
一人ぼっちでボウリングをするという人が増えたということは
その本の中で次のようなエピソードが挙げられています。

「自分が死んだら誰がお葬式に来てくれるだろうか?
誰も来てくれないのではないか?」ということを問題にしています。

つまり人間関係はアメリカの社会の中では
切れてきているということを分析した本、
これが『孤独なボウリング』です。

具体例

最近、診察で飼い主さんと話しているとこんなことがありました。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

日本だと一人きりでボウリングに行く人はいないと思いますが、
一人きりでカラオケに行く人が増えています。
会話した飼い主さんも「一人きりでカラオケに行きます」だそうです。

一人きりでカラオケに行くということは
そこにおいて人間関係が切れている可能性があります。
そういうものがいくら社会関係資本という効果があったとしても
『絆』が生まれるかどうかは結構難しい話になるでしょう。

いくら社会関係資本の効果があるからといって
作り出すというのは簡単にはいきません。

人が集まれば絆が生まれるみたいに思っている人がいるかもしれませんが、
そんなにうまくいかないというのは
あなたがセミナーとか予備校に行って
簡単に友達ができるか?という話を想像するとわかりやすいでしょう。

特に若い世代でうまくコミュニケーションがとれないのであれば
もっと年をとったらもっとコミュニケーションはとりづらくなるでしょう。

この記事を書いている管理人が
上手くコミュニケーションをとれてるなと思える場所は
動物病院とか人間の病院です。

どうしてそうか?
というと「同じ犬種を飼っている」とか
「同じ病気を抱えている」という共通点があるからです。

お互い同じ犬種の話や病気の話をします。
そういう共通点がないところで絆を作っていくというのはすごく大変なことです。

今回の記事は以上になります。