今回の記事では消極的自由と積極的自由について
わかりやすく解説していきます。
消極的自由と積極的自由とは?わかりやすく説明
まず2つの自由という概念があります。
・積極的自由
・消極的自由
のことです。
この2つの自由というのは
アイザイア・バーリンという思想家によるものです。
そして
・積極的自由は『~への自由』
・消極的自由は『~からの自由』
です。
そして積極的自由は自分の立場であったり言い分にもとづいて
他の人たちに対して積極的に働きかける自由のことです。
つまり積極的自由とは働きかける自由のことです。
それから積極的自由は全体主義に転化しやすいという特徴があります。
なぜなら積極的自由は積極的に働きかけるからです。
簡単な例を挙げてみますね。
たとえばレストランに友達といったとしましょう。
そして友達がニンジンが嫌いだったとしましょう。
そんな場合にあなたが友達に「体にいいからニンジン食べなよ!」
って強制したとします。
これが積極的自由です。
自分は食べたくないのに「体のためになるから食べなさい」
と働きかけていますね。
こういうのを積極的自由といいます。
こういうのってある意味、個人の自由を無視していますからね。
これに対して消極的自由は『~の自由』です。
消極的自由は個人の集団がどんな他人からの干渉を受けることなく
自分がしたいことをやって、放任されるような自由のことです。
そしてバーリンは消極的自由の考え方を採用しています。
消極的という言葉から
大抵の人はマイナスの意味で理解しがち。
でも積極的自由よりも消極的自由の方を擁護しています。
バーリンの『自由論』という本の中によると
消極的自由というのは相手がどうなるか?放っておく自由だということです。
本当に身近な人を放っておけるのかどうか?
バーリンの『自由論』という本の中で出てきます。
本の中では他人に対して無関心でないと
消極的自由にならないといっています。
無関心だから放っておけるということです。
だから消極的自由の根底には無関心があるということです。
どうなってもいいと思っているから放っておけわけです。
でも本当に近い存在の人なら
無関心ではいられないでしょう。
消極的自由という言葉から
マイナスにとらえられがちなんですけど
バーリンは消極的自由を擁護していますので覚えておきましょう。
以上で解説を終わります。