簡単に前回の復習から。
・有神論的実存主義
・無神論的実存主義
の2つがあります。
詳しくはこちらで解説しています。
⇒実存主義とは?わかりやすく解説
そして
・キルケゴール
・ヤスパース
が有名です。
有神論的実存主義のやつ
キルケゴールやスパースやと思ってたらキルケゴール、ヤスパースやったw pic.twitter.com/2wmV4D3qKf
— Rina (@rinaa030303) October 19, 2013
キルケゴールは前回解説しました。
⇒実存主義の先駆者キルケゴールについてわかりやすく解説
今回の記事は有神論的実存主義で有名な
ヤスパースの限界状況と実存的交わりについてわかりやすく解説します。
ヤスパースの限界状況とは?
限界状況とはどういうことでしょう?
限界状況とは自分の力では絶対に克服できないような人生の壁のことです。
典型的には自分の死というものを考えていただけると
わかりやすいかもしれません。
やがて我々は死んでいくわけです。
誰もが自分の死というものは避けることができない壁です。
私たちは普段、自分が後50年とか80年経ったら死んでいく、
そういうことは考えないようにして暮らしていると思います。
でも、ヤスパースは「それじゃだめだ」といいます。
ヤスパースは限界状況を直視せよ」
といいます。
「自分の有限性というものを思い知れ」ということです。
そこから私たちは自分の有限性を越えた無限なるもの(神ということ)に
向き合うようになるとヤスパースは言います。
無限なるものをヤスパースは『超越者、包括者』といいます。
ヤスパースの実存的交わりとは?
無限なるものをヤスパースは『超越者、包括者』と主張したわけです。
このときに
ヤスパースは『実存的交わり』とか『愛しながらの闘争』ということをいいます。
ヤスパースは神に向き合うとしても1人ではないといいます。
つまり『みんなで』神に向き合うということになります。
人間は一人で生きているのではなくて
社会的な動物。
私たちは頼り頼られて生きているってこと。
こういうのを実存的交わりってヤスパースは表現しているのです。
そして実存的交わりというのは真の実存を目指す『愛しながらの闘争』って
ヤスパースは表現しています。
古いかもしれませんが実存的交わりって三年B組金八先生みたいな感じかな。
人という字は人と人が支えあってできている字なんだぞ!って感じですよ。
人と言う字は人と人が支えあっている字。
金八先生の名言ですが、実際はこれは間違い、人が腕を垂らしている図から来てるんだって。人は一人で立ち上がって生きていくんだって。
そうよね、その支えが急に消えたら立っていられなくなっちゃうもんね。— 不倫撲滅 ごる (@goru_513) March 31, 2018
ちなみに前回解説したキルケゴールは1人で
ヤスパースはみんなで真の実存は完成されると主張している点は
公務員試験や行政書士の一般知識対策として覚えておいても損はないでしょう。
⇒実存主義の先駆者キルケゴールについてわかりやすく解説