今回の記事ではゴルギアスの懐疑主義についてわかりやすく解説します。
ゴルギアスの懐疑主義とは?
ゴルギアスさんですが、紀元前485年から375年ころの人で、
以前解説したプロタゴラスさんの考え方を一歩前に進めました。
⇒プロタゴラスの『人間は万物の尺度である』の意味とは?
プロタゴラスさんは『人間は万物の尺度である』といいました。
『人によって正しいことは違う』という意味です。
人によって正しいことは違ってくるということです。
つまり、人間が尺度であるから、人が変われば尺度が変わってしまうので
正しいことも変わってきてしまうというのがプロタゴラスの主張で
こういった考え方を『相対主義』といいます。
プロタゴラスさんのこういった考え方を一歩前に進めた
ゴルギアスさんの場合には「人によってっ正しいことが違うのであれば、
われわれには正しいこと(真理)なんてわからないんだ。」
ということで『真理の認識の断念』を主張しました。
ということでゴルギアスさんは『懐疑主義』を主張しました。
一般的に哲学の中では人間には絶対にわからないことがあるとか
われわれの知識はすべて疑わしい、確実に正しいことはないんだという
立場のことを懐疑主義といいます。
これを表すゴルギアスの言葉に
「何も存在しない、存在していても知りえない、知っても伝えられない」
というものがあります。
以上で解説を終わります。