前回、財政投融資とはどんな融資で
財政投融資計画とはどんな計画なのか、解説しました。
⇒財政投融資とは?わかりやすく解説
⇒財政投融資計画とは?わかりやすく解説します
今回の記事では財政投融資改革とはどんな改革なのか
わかりやすく解説していきたいと思います。
財政投融資改革(1)預託義務を廃止した
前回の記事で、昔の財政投融資と現在の財政投融資はまったく違うと解説しました。
⇒財政投融資とは?わかりやすく解説
昔の財政投融資は天下りの温床になるんでしたね。
詳しくは前回の記事をご覧くださいね。
この記事が前提になりますから。
⇒財政投融資とは?わかりやすく解説
で、平成13年から新しくなったのですが、
まず財政投融資改革の一環として
郵便貯金・年金積立金などの預託義務が廃止されました。
預託義務というのはどんな義務でしょう?
昔は旧大蔵省(現財務省)の資金運用部に全額、郵便貯金や年金積立金は預託されていたんです。
そこから特殊法人の方にお金が流れていました。
でもこの流れだとお金の無駄遣いになったり天下りの温床になったりしていました。
だから、郵便貯金や年金積立金全額が旧大蔵省の資金運用部に流れるのをやめにしたんです。
財政投融資改革(2)借金
平成13年から財政投融資改革が行われていますが
令和元年度の財政投融資計画は約13兆円です。
⇒参照元:財務省
東日本大震災やリーマンショックの影響で一時、金額はだいぶ増えていたのですが、
毎年、金額は下がっています。
詳しいグラフはこちらをご覧ください。
⇒参照元:財務省
それから財政投融資計画残高(借金のお金が残っている)は平成12年度末が最高額の約418兆円でした。
財政投融資改革をする平成13年より前がマックスなんですね。
これは前回の記事で解説したように
大蔵省の役人を接待漬けにしたり、天下りの温床になったりした結果の数字です。
⇒財政投融資とは?わかりやすく解説
平成12年度末まではどんどん財政投融資計画残高(借金)が増えていました。
こんなに借金をしていたため
国民が怒った結果、新しい財政投融資になったわけです。
これが財政投融資改革です。
なので勘違いしてほしくないのは
令和2年において借金がピークではありませんからね。
令和元年における財政投融資計画残高は138.9兆円です。
年々残高が下がっている姿を見たい方はこちらになります。
⇒参照元:財務省
平成12年ピーク時の残高が418兆円で令和元年の残高が138.9兆円ですから
約280兆円ほど借金が減っていることがわかりますね。
ピーク時の約3分の1くらいにまで借金が減少しています。
現在は特殊法人がどんどん減ってきていて
お金の無駄遣いも減ってきているため、残高も減ってきています。
以上で解説を終わります。