前回の記事では慈善組織協会とはどんな協会だったのか、
解説しました。
慈善組織協会のやり方だと
問題が解決されないということで
登場したのがセツルメント運動です。
この記事ではセツルメント運動とはどんな運動だったのか
解説したいと思います。
セツルメント運動とはどんな運動だった?
セツルメント=住み込み
です。
貴族が貧困者を助けるといっても他人事なんです。
思いっきり上から目線なんです。
だからちょっと現地に行って視察して、
「君たち困っているみたいだね。ちょっと募金しようか」
みたいな軽い感じです。
こんな感じでフラッと現地に視察に出かけて
1時間程度で家に帰ってしまうようでは
実際のところがわかりません。
それに対してセツルメント運動というのは
貧困地帯に住み込むことで、実際の現地の状況をしっかり把握するわけです。
貴族がやっているように1時間程度視察するような軽いようなものではありません。
そうではなく、セツルメント運動では
もっと相手と同じ目線でちゃんと理解して貧困問題を
解決していきます。
セツルメント運動はイギリスだと
バーネットという人がトインビー・ホールを設立したのが起源だと言われています。
それまでは貴族がフラッといって
上から目線で軽い気持ちでやっているだけでした。
だから貧困者と直接話したりとか
やってませんでした。
が、バーネットさんが始めたセツルメント運動では
住み込んで人間関係をもって相手のことを理解しながら
色々改善していこうというやり方になります。
こういった動きはアメリカにもうつっていきます。
アメリカは元々イギリスの植民地だったので
イギリスの影響を色濃く受けています。
なので、慈善組織協会をアメリカでも設立されて行きました。
慈善組織協会についてはこちらの記事で解説しています。
⇒慈善組織協会とは?わかりやすく説明