こういうツイートを発見しました。
現行の欧米などの政体を「デモクラシー」などという愚民を惑わすdelusiveな名で呼ぶのはやめて「制限選挙寡頭制」と言い換えろ、と常々言っているのは、当然このミヒェルスの「寡頭制の鉄則」を踏まえてのこと https://t.co/FOuVwrEtHf
— 中田考 (@HASSANKONAKATA) August 2, 2021
「寡頭制の鉄則?」ってなる方が多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では寡頭制の鉄則とは何か、わかりやすく解説していきます。
ミヘルスが提唱した寡頭制の鉄則とは?
良い資料が無かったのでwikiだけど…気になる部分を引用
寡頭制の鉄則https://t.co/w3nurAgkeD
そして指導者たちは、地位を保持するために、自らを批判する者たちを排除しようとする。指導者らは、自らが一般の成員から選ばれたことを根拠にして、自らが民主制に則っていると主張する。
— 笑う猿谷庵 (@sarutanian) April 16, 2018
寡頭制の鉄則はロベルトミヘルスの主張になります。
政治学のところで普遍的なエリート論を学びます。
今後、当サイトでも普遍的なエリート論について解説する予定です。
ところで普遍的なエリート論で出てくる3人の学者の名前を知ってますか?
・モスカ
・パレート
・ミヘルス(寡頭制の鉄則)
です。
ロベルトミヘルスの代表作はこちらです。
⇒現代民主主義における政党の社会学 [ ロベルト・ミヘルス ]
現行の欧米などの政体を「デモクラシー」などという愚民を惑わすdelusiveな名で呼ぶのはやめて「制限選挙寡頭制」と言い換えろ、と常々言っているのは、当然このミヒェルスの「寡頭制の鉄則」を踏まえてのこと https://t.co/FOuVwrEtHf
— 中田考 (@HASSANKONAKATA) August 2, 2021
寡頭制の寡は『少ない』という意味です。
頭は『かしら』という意味合いなので、『リーダー』の意味合いで使われています。
だから寡頭制は少ないリーダー、少数のリーダーという意味です。
少ないは1人ではありませんし、たくさんでもありません。
少数のリーダーによって支配されていく鉄則が寡頭制の鉄則となります。
最近「寡頭制の鉄則」というのを読んだ。一定以上の人が集まり組織化すると必ず少数の「支配層」が発生して一般の人はその少数に頼り、自然と権力構造になるという話。権力者の自覚に関係なく逆らえば排除される。
町の寄合でも同好会でもファンクラブでも、それこそP界隈でも有り得る話かもですね。— 紅森 (@koumori_wood2) January 10, 2020
ミヘルスが活躍していた当時の政党の中でもっとも民衆的な政党というのは
ドイツの社会民主党でした。
ワイマール憲法の中で世界で初めて社会権が規定されました。
そのワイマール憲法の制定に力を尽くした政党がドイツの社会民主党でした。
そんなこともあって、
その当時、世界で最も民主的な政党だと言われていたのです。
ミヘルスは社会民主党を研究しました。
するとその社会民主党においてさえも政党の組織の規模がどんどん大きくなると
その政党の実権というのは一部の幹部に委ねられるようになってしまったのです。
「いわんや、それ以外の組織をや」ということです。
二次元ですら、素晴らしい。いわんや三次元をや。←何か漢文で見つけた公式
— あっきー (@coin_nageruno) August 21, 2013
そういうことを言ったのが寡頭制の鉄則です。
鉄則というのは法則よりももっと厳しいものです。
法則には例外があります。
例外なしに認められる原則が寡頭制の鉄則です。
例外はありません。
少数者が多数者を支配する構造は例外なしに認められるというのが寡頭制の鉄則です。
もう少し詳しく解説しますね。
ミヘルス(ミヒュルス)は社会民主党に入党して平等な社会の実現を目指しました。
もともと社会主義は平等を目指すという思考があります。
資本主義はどうしても格差・不平等を作り出すから
これを乗り越えて平等な社会を実現するというのを理想としているのです。
ミヘルスの寡頭制の鉄則は、時の社会民主系政党などの実態から導き出された、政治学理論です。今の連合は、批判されている形態が、ブーメランで返ってくる実態でないですか?生意気書きました。 https://t.co/v1EHholzvE
— Sakai Katsuhiko (@VcKasakai) December 16, 2021
社会民主党も社会主義政党ですから
組織の中は平等に運営されているだろうと思われるかもしれません。
でも、実際はすごく上下関係が厳しいようです。
むしろ一部のリーダーが動かしているだけの組織になっていきました。
どうしてでしょう?
少人数だったらみんなで一緒に話し合って仕事を進めていけばいいじゃないですか。
でも、組織の規模が拡大していって10人、100人、1000人、1万人となっていくと
みんな全員で集まって話し合いを進めることは難しくなってきます。
例えば1万人で集会を開くなら東京ドームとか
横浜アリーナとかそういったところで集まらないと難しいですよね。
かといってZoomで会議といっても1万人となるとみんな画面におさまりきらないですし・・・。
しかも、みんなそれぞれ得意分野や不得意分野があるわけですから
分業した方が都合がよいわけです。
【夫婦円満のための家計管理術】
①夫婦で支出を見える化。隠し事なし。高額な支出も理由を話して理解してもらう!
② 得意・不得意を補い合う。管理は得意な方がやる。ちゃんと共有することが大事!お金のことで夫婦喧嘩はありがち。円満の秘訣は「夫婦で家計を共有する」こと。プロフも参考にね!
— あーちゃん🐦🐧おしどり夫婦 (@a__chan0130) February 17, 2022
分業がどんどん進んでいくと
結局は全員が参加することはできなくなっていくでしょう。
民主的であることとスピード・能率を重視することは相反するところがあります。
で、こうした場合、韓国をはじめとして海外ではどのようにして組織の意思決定はあの早さで成立しているのか、と考える。トップダウンにならず、民主的手続きを維持しながら、スピードを上げる策。どうしてるのかな、と。
— MATSUTANI Soichiro (@TRiCKPuSH) May 25, 2020
組織運営は日々の小さな意思決定の連続であり、ワンマンではなく民主的なやりかたで、それでもスピード感をもってものごとを決めていくには、こまめなコミュニケーションとお互いへの信頼関係が必要。今朝の朝礼みたいな試みもそれに貢献している。
— 吉岡マコ (@maco1227) April 22, 2013
民主的意思決定はスピードが遅く、非常に非効率的ではあるが、それもやはりとてつもなくやばいことにならないようにするための保険なんだよね。
会社や軍隊のように、明確な目的の下に集まっている組織には合わない。— 田上嘉一@国民を守れない日本の法律 (@Gotama7) April 24, 2019
民主的であることというのはみんなの意見をしっかり聞かないといけません。
となると、その分、時間がかかります。
これに対してスピード重視するなら少人数で決めた方がよいわけです。
組織が小さいなら民主的かつスピード重視が可能かもしれません。
これが組織が大きくなって、スピード重視で物事を決めるのは民主的な運営だと難しくなります。
結果、ピラミッド型の官僚制的な組織になっていくだろうと考えたのが
ミヘルスの主張になります。
『メッシュ型店内体制』構築イメージ
社長~部長~平社員
の様なイメージしやすい『ピラミッド型』店内体制のメリットは、スピード感がある事です。一方、このような『メッシュ型』は、自主性を育む事が出来て、スタッフ同士の横の繋がりが強くなり、底力がある、困ったときに強いお店になります😊 pic.twitter.com/m7BW1wJMOd
— しょーた@店内体制inセブン (@ice_maindish) February 10, 2021
以上で寡頭制の鉄則についての解説を終わります。