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一般知識

フランスの政治制度についてわかりやすく解説

フランス 政治制度 わかりやすく




この記事ではフランスの政治制度についてわかりやすく解説していきます。

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フランスの政治制度

シャンゼリゼ通り

フランスの政治制度を学んでいくうえで重要なのは
必ずアメリカとイギリスの政治制度と比較しながら覚えるってことです。
そのためにも前回と前々回で解説した
アメリカとイギリスの政治制度も復習しておいていただけるとうれしいです。

行政書士受験生や公務員受験生はまず
まずアメリカとイギリスを固めましょう。
そうしないとごっちゃになっていまいますから。
どうしてごっちゃになってしまうか?というと
フランスでは議院内閣制と大統領制が折衷しているからです。
でも大統領の力の方が強いから大統領制の国だと思ってください。

でも、議院内閣制もあるということから
半大統領制』という言い方をすることがあります。
半大統領制はフランスの大統領制を対象としていう言葉です。

こういったときに大統領の方が右派(保守派)で
首相の方が革新の側(左派)であったりするような保守と革新の側が
両方揃って行政権を担わないといけないという
コアビタシオン(保革共存政権)の状態になったりするときがあります。

フランスって面白いです。
フランスの選挙制度は小選挙区2回投票制。
いろんな政党があるから起こるのでしょうけど、
最終的に決選投票になったらみんなで協力します。
そして自分と思想が同じ連中で協力し合うので
2大政党制みたいになってしまいます。

それからコアビタシオンという言葉。
フランスの政治制度の中で保守派、革新派が
ともに大統領と首相になって行政権を担っている、
そういう状態だと思ってください。

フランスの政治制度:共和国大統領

フランスの共和国大統領といったら

・国家元首である
・任期が5年で直接公選
・国政に関する強大な実質的にできることを持っている
⇒首相の任命、下院の解散など
・3選禁止

です。

任期が5年で直接公選はフランスの政治制度のポイントになります。
アメリカ合衆国の大統領に関しては間接選挙でしたね。
アメリカの政治体制についてわかりやすく解説

でもフランスの場合には直接公選です。

それから
フランスの共和国大統領の
『国政に関する強大な実質的にできることを持っている』
というのはすごいことですよ。
例えば、大統領は下院の解散ができます。
下院は国民から直接選ばれているのに
大統領は解散させる権限があるわけですからね。

フランスの政治制度:内閣

まず大統領が首相を任命します。
それから首相が「この人を大臣にしたいんですけど!」
って提案して大統領が「うんこの人ならいいよ」って言って
大統領が任命した大臣によって
内閣ができます。

そしてできあがった内閣は国政の運営について
下院(議会)に対して責任を負っています。

こうやってできた内閣ですが、
下院が内閣の信任案を否決するか、
不信任決議案を可決した場合とき、
「どうしようかな?よし辞めるか!」
みたいな感じで首相は自分で判断できません。

よろしいでしょうか?
首相は自分で辞めるっていう言うわけではなくて
とりあえず大統領に対して内閣総辞職を申し出ないといけません。
これに対して大統領は「辞めていいぞ!」とか
「もっと続けろよ!」って言ってよいことになっています。
つまり大統領しだいだってことです。

これ、個人的にはシビアなポジションだなって思ってしまいました。

話を元に戻します。
政府の閣僚は国会議員との掛け持ちは禁止されています。
つまり、政府の閣僚は議会のメンバーではないってことです。

フランスの政治制度:議会

議会は下院と上院によってできています。
二院制ってことです。
でも下院の優越が認められています。
というより上院は仕事がほとんどないといっても言い過ぎではありません。

下院(国民議会)は小選挙区2回投票制で
定数は577人で任期は5年です。

ちなみに小選挙区2回投票制に関しては
フランス独自の制度です。

他の小選挙区制に関しては1回投票制ないしは
相対多数投票制です。
1票でも多ければその人が勝ちで終わってしまいます。

でもフランスの場合にはある程度の多数に達するまでは
みんなの代表とはいえないと考えます。
ある程度の多数に達しない場合には決選投票をフランスでは行います。
このことから小選挙区2回投票制といいます。

上院(元老院)は任期6年で定数は348人です。
日本の参議院みたいに3年ごとに半分が改選されます。

フランスの政治制度:違憲審査

フランスにも違憲審査機関があります。
憲法院(憲法評議会)です。