参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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GNPとは日本国民が生産した付加価値の合計のことです。
国民総生産ともいいます。
GDPは国内総生産と『国内』なのに対してGNPは『国民』とついています。
GNPをわかりやすく説明するためにはGDPについてまず知っておきましょう。
GDPについてまずはこちらの記事をご覧ください。
⇒GDPとは子供にもわかりやすく説明しました
ではGNPについてわかりやすく解説していきますね。
GNPについてわかりやすく解説
GNPとは国民総生産のことです。
日本で考えるなら日本国民が生産したかどうかで計算するわけです。
GDPは国内総生産でしたから、日本国内で生産されたなら
生産した人が日本人だろうがアメリカ人であろうがGDPに入ります。
でもGNPは国民総生産です。
日本国内でアメリカ人が生産したものはGNPに入りません。
逆にアメリカに日本人が出稼ぎに行って生産したお金を稼いだなら
日本のGNPに入ります。
つまりGNPとは『どこ』という場所に注目せずに
『誰』という国籍に注目して計算するわけですね。
たとえば日本のGNPを計算する場合
日本人のマジシャンがドイツで営業をしたとしましょう。
そしてドイツでの営業が大成功し1億円の利益を出したとします。
(本当は1億円の利益というのは不正確なのですが、
GNPについてわかりやすく解説するためにご了承ください)
ともあれ、日本人のマジシャンがドイツであろうがアメリカであろうが
利益をあげたのなら、日本のGNPに入ります。
ただ今回の日本人のマジシャンはドイツで利益をあげたのでGDPには入りません。
逆にドイツ人のマジシャンが日本で営業をして1億円の利益をあげたとしても、
ドイツ人という国籍に注目するのがGNPなので、日本のGNPの計算に入りません。
ただドイツ人であっても日本で1億円の利益をあげたなら日本のGDPに入ります。
GDPは人ではなく場所で計算するかどうか決めるからです。
したがってGNPは以下の式になります。
海外からの要素所得とは先ほどの営業などの利益のことだと考えてください。