参考文献・URL
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為替相場には
・固定為替相場制
・変動為替相場制
の2つがあります。
この2つの為替相場の違いはマクロ経済学で
挫折しやすいポイントの一つであるマンデル=フレミングモデルで
重要な前提知識となっています。
そういった意味では固定為替相場制と変動為替相場、
それぞれの理解を深めつつ、違いについても
しっかりと覚えておきましょう。
変動為替相場制と固定為替相場制の違い
変動為替相場というのは前の記事で解説した
円高とか円安といった為替相場が自由に変動していくものをいいます。
⇒円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説
これに対して固定為替相場制というのは
円高や円安といった為替相場の変動というのを
狭い幅に固定していくものをいいます。
どうやって固定しているか?というと
日本では日銀が徹底的に介入することによって実現できます。
変動為替相場制については次回の記事で解説します。
で、今回は固定為替相場制とはどういうものなのか、
わかりやすく解説していきたいと思います。
固定為替相場制とは?わかりやすく解説します
まず固定為替相場制とは1ドル=100円といった感じで為替相場を決めます。
そして、その決めた為替相場を中心にして変動を狭い範囲で固定する制度のことをいいます。
前回の記事で円高とか円安について解説しました。
⇒円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説
こういうことってどうして起こるのでしょう?
円を車やアイスクリームみたいな商品だと考えてみてください。
もっとわかりやすいのはヤフオクで出品されている商品を想像しましょう。
ヤフオクに出品されている商品って
人気のある商品ほど値段がどんどん上がっていきますね。
これは欲しい人が多いからです。
欲しい人が多いのを需要があるっていいます。
つまり需要が多ければ多いほど値段が上がるわけですね。
逆にヤフオクでも人気のない商品で
1円出品してしまうと・・・
1円で落札なんて悲惨な結果になることだってあります。
値段が上がらないわけです。
これと同じように円も需要と供給の関係で
高くなったり安くなったりします。
たとえば円を欲している人が増える、
つまり円の需要が高まると円の価値が上がり円高になるわけです。
円の価値が高くなることを円高っていうんでしたね。
⇒円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説
ですが固定為替相場制っていうのは
円高になったり円安になったりしてはいけないわけですね。
円高や円安といった為替相場の変動というのを
狭い幅に固定していくものを固定為替相場制って言うわけですから。
なので円の需要が高まると円高になる可能性が出てくるので
円高になるのを阻止する必要があります。
円高は円が欲しい人が多いから起こるわけです。
だから市中に出回っている円を増やせばいいんです。
これを円の供給を増やすっていいます。
そのためには具体的には円を売ってドルを買えばいいんです。
これを円売りドル買いっていいます。
日銀が円を売ってドルを買えば、
世の中に円が出回ることになりますね。
おもちゃを売れば、おもちゃが世の中の人に出回るのと同じです。
円を売れば円が世の中に出回るという意味、理解できると思います。
結果、円が増えるわけです。
円が欲しいという人に、円を渡していくうちに
円が欲しい人が減ってきて、今度は円の価値が下がってきます。
そして円高になるのを阻止します。
今度は反対に円を欲しいって人が減ってくる
つまり円の需要が落ちてきたら
今度は円が余っている状態です。
円の価値が下がるので円安になる危険性がでてきます。
⇒円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説
なので円安を防ぐために日銀は円を買ってドルを売ります。
これを円買いドル売りといいます。
日銀が円を買うことで、世の中の円が減ります。
そして、円が余ることがなくなってくるので
円の価値が下がらずに済みます。
その結果、円安になりません。
以上で固定為替相場制についての解説を終わります。
続いて変動為替相場制について解説していきます。
⇒【わかりやすく解説】変動為替相場制とは?