1次試験

【わかりやすく解説】Jカーブ効果とは?




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

2018年現在、アメリカの貿易赤字はひどい状態だそうです。
トランプ大統領は保護主義に走り、
中国に関税をかけまくってますね。

結果、貿易戦争状態です。

他人事のように見ていましたが
日本でも貿易赤字が加速しているそうですね。

以下ヤフーニュースより引用
引用元URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/kazumasaoguro/20140217-00032739/

タイトル:貿易赤字の拡大は原油価格の高騰と円安が主因

最近、円安でも輸出が伸びない理由は定かではないが、製造業を中心とする現地生産拡大や輸出競争力低下のため、いわゆる「Jカーブ効果」が喪失しているためかもしれない。ただ、いずれにせよ、「輸出は横這い」「輸入は増加」の結果、輸出と輸入の差である貿易収支は黒字から赤字に転落したのである。

以上引用終了

どうやら『Jカーブ効果』の喪失というのが原因で
貿易赤字が加速しているようですね。

今回の記事では貿易赤字の原因にもなる
Jカーブ効果とはどういうことなのか、
わかりやすく解説していきたいと思います。

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Jカーブ効果とは?わかりやすく解説

jカーブ効果とは わかりやすく

上記グラフは縦軸が経常収支で横軸が時間です。
で、輸出と輸入のケースを考えていきます。

ちなみに経常収支とは・・・

以下コトバンクより引用
引用元URL:https://kotobank.jp/word/%E7%B5%8C%E5%B8%B8%E5%8F%8E%E6%94%AF-3108

一国の国際収支を評価する基準のひとつで、経常勘定といもいう。
「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」
「経常移転収支」の4つから構成される。

「貿易収支」はモノの輸入と輸出の差額から算出

以上引用終了

この記事でいうところの経常収支とは輸出から輸入を引き算して
プラスなら黒字、マイナスなら赤字と考えています。
輸出の方が輸入より大きいと黒字ってことです。

もし円安になったときには輸出が増えて輸入が減りますね。
円安=円の価値が下がるので海外の人から見れば
日本の商品を安く購入できるので
輸出が増えるわけです。

逆に海外のものを日本で買うとなると割高になるので
輸入は減ります。

「よくわからない」という方は
こちらの記事をご覧ください。
円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説

逆に円高になったら輸入が増えて輸出が減ります。
なので、円安のときには経常収支は黒字になりますね。
円安だと輸出の方が輸入より多くなるので。

jカーブ効果とは わかりやすく

ただ、短期でみると、逆になります。
経常収支が黒字になるはずの円安ですが
上のグラフの黄緑色の線をみると最初のうちは赤字になってますね。

で、時間が経つと円安の場合、黒字になってます。

また経常収支が赤字になるはずの円高ですが
短期だと、最初は黒字になってますね(ピンク色の線)。

その後、しっかりと円高の場合赤字になっています。

jカーブ効果とは わかりやすく

こんな感じで本来の動き(円安なら黒字、円高なら赤字)をするまで、上記グラフのようにアルファベットのJの形のように最初は逆の動きをするのでJカーブ効果といいます。

ではなぜJカーブ効果が発生してしまうのでしょう?

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なぜJカーブ効果が発生するの?

たとえば円安になり輸出が増え、輸入が減り
経常収支が黒字になるとします。

別の言い方をすると輸出の量が増えて輸入の量が減る、
つまり数量が変化することによって経常収支が黒字になるわけです。

ただ円安になった瞬間に
「あ、円安になったから輸出した方が得だな、
もっと輸出しよう」なんて都合のいい話なんてありません。

輸出しようと思ったら相手先の会社と契約が必要です。
相手のアメリカの会社だって「今は円安ドル高だから
日本から商品を買った方が得だ」と日本の会社から
大量の商品を購入するのも難しいでしょう。

日本の会社だってたくさんの商品を製造しないといけませんからね。

とはいえ、円安って円の価値が下がることでしたね。
円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説

円の価値が下がった分だけ赤字が増えてしまうから
円安になったしばらくの間は赤字になってしまうんです。

Jカーブ効果
もっと具体的に説明しますね。
たとえば、現在1ドル200円だとします。
で、10,000ドルの車を輸入するとします。

そうすると円ベースで考えると
200円×10,000ドル=2,000,000円ですね。

ここで1ドル250ドルになったとしますね。
1ドル200円が1ドル250円になることを円安といいます。
円安と円高についてわかりやすくイラストを使って解説

円安になったけど、まだ円安になって間もないので
契約通り、同じ数量の車をアメリカから輸入することになります。
そのため輸入額は250円×10,000ドル=2,500,000円となり
輸入額が以前より50万円増えています。

こんな感じで輸入額が増えた分だけ経常収支は赤字になってしまいました。
でも時間が経つと、日本側も円高になり割高なので
アメリカ企業に「輸入量減らさせてください」となって
最終的には輸入量を減らすことになります。

輸入量が減っていけば経常収支は黒字になっていきます。
円安になったので同時に日本からアメリカへの輸出量が増えますからね。

以上でJカーブ効果についての解説を終わります。