多角化戦略といっても
いろんな分類方法があります。
たとえば
・関連型多角化と非関連型多角化
があります。
他にも今回のテーマでもある
ルメルト先生が提唱した多角化戦略として
・集約型多角化
・拡散型多角化
があります。
集約型多角化とは?
集約型多角化を理解するために
まずはこちらの図をご覧ください。
![集約型多角化](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上記図で青丸はそれぞれ事業です。
SBUってことです。
1つ1つの事業は他の青丸事業とも関連しあっています。
たとえばそれぞれの事業において製造技術を共有しあったり
スタッフ間で共有しあったりしています。
つまり人的資源や物的資源などをお互いの事業間で
活かすことができるので、資源の有効利用ができます。
結果、範囲の経済性を活かすことができるんですね。
たとえば、イオンさん。
最近は動物病院やペットショップ、トリミングサロン事業も
全国規模で展開しています。
で、動物病院、ペットショップ、トリミングサロンを
同じ建物内で営業しています。
同じ敷地内で3つの事業をやっているので
1つの資源を有効活用できているといえますね。
これは範囲の経済でもあります。
拡散型多角化とは?
拡散型多角化を理解するために、
こちらの図をご覧ください。
![拡散型多角化](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
まず①のビジネスを活かして②の事業を展開します。
そして②の事業で得たノウハウや資源を活かして③。
③の資源やノウハウを活かして④の事業を展開します。
すると、①と②の事業は関連性がありますが、
①と④は関連性が薄くなるでしょう。
こんな感じで事業全体で緊密な関連性を有しない
多角化戦略を拡散型多角化といいます。
つまり、事業同士が関連性が深いものを集約型多角化といい、
事業同士の関連性が薄い物を拡散型多角化というわけですね。