前回の記事で為替リスクについて解説しました。
⇒為替リスクとは?わかりやすく解説します
為替リスクを軽減する方法として為替予約という方法があります。
今回の記事では為替予約とはどういうことなのか
わかりやすく解説していきます。
為替予約とは?
![為替リスクとは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
為替予約は為替リスクを軽減する方法の一つです。
上記画像をご覧ください。
まずどうして為替リスクが生じているのでしょう?
現在1ドル80円であっても6か月後の為替レートが
わからないわけです。
たとえば6か月後の為替レートが1ドル100円になっているかもしれないし
1ドル70円になっているかもしれないし。
これが為替リスクとなっているわけです。
逆に、為替レートを決めておけば
リスクを回避できるわけです。
これが為替予約です。
もう少し詳しく為替予約について解説していきますね。
為替予約とは?わかりやすく説明します
![為替予約とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上記図をご覧ください。
上記図では外貨買い円売りの外貨予約をする例です。
上記例では6か月後に1ドル80円で5000ドル購入するという
為替予約をしています。
現時点では仮に1ドル110円とか1ドル70円など、
6か月後の為替レートはわかりませんが、
半年後は1ドル80円ということで取引させてもらうという予約をするわけです。
予約する相手はたいてい銀行です。
もし銀行が「半年後1ドル80円でいいですよ」
といったとします。それで為替予約は成立します。
これはドル買い円売りですね。
で、再度、上記図をご覧ください。
![為替予約とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上記図で利益と損失ってありますね。
これは為替予約を、もしやらなかったらどうなのかな?
という比較のことです。
6か月後、どういう状況であっても1ドル80円で取引をするって
決めているわけですね。
予約した当初の仕訳をすると
(借方)仕入400,000円/(貸方)買掛金400,000円
半年後の仕訳は
(借方)買掛金400,000円/(貸方)現金400,000円
となりますね。
ただ、為替予約をやらなかったら・・・
![為替予約とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
1ドル80円だったら、為替予約をやってもやらなくても同じなので
上の図では0のところに点がくるわけですね。
次に1ドル90円だったら・・・
本来だったら1ドル90円支払わないといけないのに
1ドル80円の為替予約をしているわけですから
1ドルあたり10円得をしているわけですね。
ということは5000ドルの契約なので
5000ドル×10円=50000円得(利益)したことになりますね。
ではもし1ドル70円だった場合、
本来であれば、1ドル70円支払えばよかったのに
1ドル80円の為替予約をしているわけです。
でも、「なかったことにさせてください」
はできません。為替予約は契約成立したら義務になるので
履行しないといけません。
そのため、1ドルあたり10円損をしてしまいます。
したがって、5000ドル×10円=50,000円の損になります。
以上で為替予約についての解説を終わります。