参考文献・URL
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前回の記事でエンゲル曲線とは何か?グラフを使って解説しました。
⇒エンゲル曲線とは?グラフを使ってわかりやすく解説
エンゲル曲線を使うことで
・上級財
・中級財(中立財)
・下級財
を区別することが可能です。
ところで上級財には奢侈品(奢侈財)と必需品(必需財)の2つがあります。
奢侈財と必需財をエンゲル曲線で
どうやって見分けたらよいのでしょうか?
この記事ではエンゲル曲線を使って
奢侈品(奢侈財)か必需品(必需財)か見分ける方法について
解説していきたいと思います。
奢侈財か必需財かをエンゲル曲線を使って見分ける方法
まず縦軸はマグロの消費量、横軸は所得(お給料のこと)(M)とします。
そしてエンゲル曲線が右上がりで直線だったとします。
所得が50万円だったらマグロの消費量が10匹だったけど、
所得が2倍の100万円になったら
マグロの消費量が20匹になったとします。
こんな感じでエンゲル曲線が直線だと
横軸の所得が2倍になると需要量(マグロの消費量)が2倍になります。
ここで需要の所得弾力性で考えてみましょう。
⇒需要の所得弾力性の公式をわかりやすく解説
横軸の所得が1%増えたら需要量が1%増えますね。
上記グラフは横軸が2倍増えたら縦軸も2倍といった感じで同じ割合で増えるわけですから。
なので、上記直線のエンゲル曲線における需要の所得弾力性は1となります。
では、以下のピンク色の線のグラフはどうでしょうか?
同じ所得の増加であっても黒色の直線よりもピンク色の曲線の方が
マグロの消費量が大きくなっていますね。
ピンク色の曲線は所得の増加に対して需要量はものすごく増加しますね。
なのでこの場合の需要の所得弾力線は1より大きいです。
需要の所得弾力性が1以上のものを奢侈品とか奢侈財っていうんでしたね。
⇒需要の所得弾力性の公式をわかりやすく解説
なのでピンク色の曲線は奢侈品を表しています。
次にオレンジ色の曲線をご覧ください。
オレンジ色の曲線は黒色の直線と比べると
所得の増加に対するマグロの消費量の増加が小さいですね。
黒色の直線の需要の所得弾力性が1なので
当然、オレンジ色の需要の所得弾力性は1未満になりますね。
需要の所得弾力性が1未満の財を必需財というので
オレンジ色の曲線は必需品(必需財)です。
⇒需要の所得弾力性の公式をわかりやすく解説
「この記事の説明ではちょっとわからなかったな」
という方のために記事を書きましたのでご覧ください。
⇒エンゲル曲線を使って奢侈品か必需品か見分ける方法