1次試験

三面等価の原則が非現実的である点について




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

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前回の記事では三面等価の原則で
どうして、生産=分配=支出と
金額が一致するのか?解説しました。
なぜ三面等価の原則によりGDPが一致するの?

ただ、三面等価の原則って非現実的な部分もあるんでしたね。

普通、お店って在庫を抱えます。
作った製品が100%売り切れるわけではありません。

売れ残ってしまうこともあるでしょう。
在庫として残ってしまうわけです。

在庫があっても三面等価の原則が成り立つのでしょうか?

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三面等価の原則が非現実的である点

三面等価の原則 非現実的

生産、分配、支出で、全て金額は一致すると
前回の記事で解説しました。
なぜ三面等価の原則によりGDPが一致するの?

ただ前回の話は在庫があっても成り立つのか?
考えてみる必要があるでしょう。

そこでたとえば、500兆円のものを作っているのですが、
そのうち50兆円分在庫が残ってしまったとしましょう。

このときどうするのでしょう?

となると、

三面等価の原則

生産=分配=支出
とイコールの関係が成り立ちません。

生産額は500兆円ですが、お客さんに販売できたのが450円で
残りの50兆円が在庫になっているからです。

すると生産した金額は500兆円ですが
450兆円しか売り上げてないわけですから、
労働者にお給料として分配する金額は450兆円となります。

なので、
生産(500兆円)=分配(450兆円)
とならないわけです。

「やっぱり三面投下の原則って非現実的じゃない!」
と思った方もいるでしょう。

でも心配は無用です。

在庫の50兆円の扱いですが、
とりあえず会社の倉庫に置いておくんです。

確かに生産で500兆円で分配で450兆円となりますが、
在庫の50兆円はとりあえず会社の中に置いているので、
分配されたお金の中に入れるんです。

どういうことかというと、
会社の中にとりあえず50兆円を分配すると
強引に考えるんです。

そうすれば
生産500兆円=分配(450兆円+50兆円)
とイコールの関係になります。

次に支出について。

500兆円生産し、450兆円売上げたので50兆円が在庫になっています。
労働者のお給料は450兆円となりますね。
この450兆円が支出に向かっていくわけですね。

やはりこれだとイコールになりませんね。
分配500兆円で支出が450兆円ですからね。

在庫の50兆円って倉庫に置いてありますね。
倉庫ってただじゃないです。

倉庫を借りているなら貸してくれている人に
賃料を支払わないといけません。
倉庫が自分の土地建物なら、固定資産税を国に
おさめないといけません。

他にも生産物が腐りやすい食べ物なら
エアコンが必要なので電気代がかかるでしょう。

要するに倉庫に在庫を置くのはただじゃないってことです。
支出となります。

なので、在庫の50兆円を支出に入れることになります

したがって、生産500兆円=分配500兆円=支出500兆円
となるので、三面等価の原則が成り立ちます。

ということで、
こんな感じで在庫が残っても政府が無理やりでも調整してくれますから
必ず三面等価の原則が成立するんです。

こうやって非現実的な三面等価の原則も
事後的には必ず成立する
ことになります。

以上で解説を終わります。