参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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以前の記事でローレンツ曲線について解説しました。
⇒ローレンツ曲線とは?
ローレンツ曲線によってどの曲線の方が平等度が高いか
わかるわけですが、数字で分かったほうが
はっきりしますね。
そこで登場したのがジニ係数です。
この記事ではジニ係数の求め方を簡単に解説します。
簡単に理解できるジニ係数の求め方
たとえば、ピンク色の線aだと
均等所得線とローレンツ曲線の間の斜線部分の面積を求めます。
それから三角形OVWの面積を求めます。
ジニ係数=斜線部分の面積(求めたいローレンツ曲線の面積)/三角形OVWの面積で求めます。
もし仮に完全に所得が平等である均衡所得線の国があったとしますと、
ジニ係数の分子(求めたいローレンツ曲線の面積)は0になりますね。
だから完全に平等な国があったらジニ係数は0になります。
分子が0なら分母がどんな数字でも0になりますから。
つまりジニ係数が0のときは完全に平等です。
逆に完全に不平等な国はOVWの国です。
これは以前の記事で解説しましたね。
⇒ローレンツ曲線についてわかりやすく解説
OVWの国は仮に人口が100人なら99人まで所得が0で1人だけ大金持ちです。
これは完全に不平等な国です。
この場合のジニ係数は三角形OVWの面積/三角形OVWの面積なので
1になりますね。
つまり、完全に不平等を表すジニ係数は1です。
なので0<ジニ係数<1
となります。
最後にまとめますと
ジニ係数=(ローレンツ曲線と均等所得線で囲まれた面積)÷三角形OVWの面積
で、0が完全に平等、1が完全に不平等な状態を表しています。
ちなみに日本のジニ係数は0.35前後です。
アイスランドのジニ係数は0.26くらい、
中国のジニ係数は0.5くらいです。
日本は中国に比べると格差社会ではないですけど
アイスランドに比べると不平等な社会なんですね。
ところで日本は絶対的貧困か、相対的貧困かどちらでしょう?
続きはこちらからどうぞ。
⇒絶対的貧困と相対的貧困の違いをわかりやすく解説