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オリンピック景気とは?わかりやすく解説

オリンピック景気とは




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

この記事を書いているのは2021年6月下旬です。
東京オリンピックが7月に開催されますね。

ただ、以前にも東京オリンピックが開催されたことを知ってますか?
以前開催された東京オリンピック準備によって需要が増加したことで起きた景気を
オリンピック景気といいます。

オリンピック景気は1962年10月から1964年10月まで続きました。

この記事ではオリンピック景気とはどんな景気だったのか
わかりやすく解説します。

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オリンピック景気とは?

オリンピック景気

昭和39年(1964年)に東京オリンピックが開催されたのですが、
開催されるまでの間にいろんな準備をしないといけません。

スタジアムの建設などの設備を作らないといけないわけです。

こういった設備は公共事業となります。
建設費、具体的には鉄の代金とか、工事スタッフのお給料とか
いろんなお金が動きます。

東京オリンピックの施設準備にかかった費用はスタッフのお給料などに流れるわけですから
景気がよくなるのは当然でしょう。

とにかく東京オリンピック開催準備のための需要増加だということです。
この辺は三面等価の原則を知っておくと、
より理解度が増すでしょう。
なぜ三面等価の原則によりGDPが一致するの?

とくにオリンピックというのは非常に国際的な大会ですよね。
国際的な大会が日本で開催され、景気が良くなったので
GATT11条国へ移行、それからIMF8条国へ移行しました。

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GATT11条国、IMF8条国とは?

GATT11条国、IMF8条国とはどういうことでしょう?
簡単にいうと、「もう発展途上国扱いはされませんよ」という意味です。
「日本は責任をもってきちんと先進国としての務めを果たしていきなさい」ということです。

東京オリンピック開催準備で景気が良くなったから
GATT11条国、IMF8条国へと移行させられた
ということです。

GATT11条国、IMF8条国の移行とは具体的には

・自分の国の産業を守るための保護貿易はできない
・外国為替の制限の撤廃(自分の国の通貨が弱いという言い訳は通用しない)

保護貿易の意味が分からない方はこちらの記事をご覧ください。
【わかりやすく解説】保護貿易とは?

さらにGATT11条国、IMF8条国への移行というのが
OECDへの加盟と連動させます。

OECDは先進国でないと入れません。
オリンピック景気によって経済的な成功を果たした日本なので
OECDに加盟することになったわけですね。

オリンピック景気についてまとめ

1964年に開催された東京オリンピックにより、
大がかりな設備投資などのおかげで景気がよくなった(これがオリンピック景気)。

景気が良くなったから日本は発展途上国を返上し
先進国への仲間入りを果たすことになった。

オリンピック景気により具体的には
・GATT11条国、IMF8条国への移行
・OECDへの加盟(先進国でないと加盟できない)

以上でオリンピック景気についての解説を終わります。