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1次試験

将来価値と現在価値の考え方についてわかりやすく解説




いきなりですが、質問があります。
現在の200万円と将来、たとえば1年後、10年後の100万円って
価値は同じでしょうか?

ファイナンスでは現在の200万円の方が価値が高いと考えます。
この考え方はこれから解説する現在価値と将来価値の考え方を理解すれば
わかってくると思います。

ちなみに「ファイナンスって何?」という方は
先にこちらの記事をご覧ください。
ファイナンスとは何なのか分かりやすく解説

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現在価値と将来価値の考え方

先ほど、現在の200万円と将来の200万円だったら
どっちの方が価値が高いか?というと
現在の200万円の方が価値が高いと説明しました。

ただ、200万円という金額だと大きな数字なので
想像できない方もいるでしょう。

そこで例え話をします。

5000円

あなたが中学生だとして親から
「今、5000円あげようか?それとも1年後の5000円あげようか?」
と言われたら、どちらを選ぶでしょう?

中学生だったら、洋服を買ったりしたいし
友達と遊びにでかけたいから「今、5000円ちょうだい」
というはずです。

今5000円もらう方が確実に、5000円が手に入るわけです。
だから、ほとんどの人が今の5000円の方が価値が高いと感じるでしょう。

では話を元に戻します。

現在の200万円と1年後の200万円だったら
現在の200万円の方が経済的な価値は高いです。

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現在の200万円の方が経済価値が高い理由

理由:現在の200万円の方が確実に手に入るから

先ほどの中学生の5000円の話から
これはわかっていただけるでしょう。

素直に考えたら現在の200万円をもらうでしょう。
もしかしたら来年になって「200万円ちょうだい」といったら
「やっぱりやめた」といわれてしまうかもしれませんからね。

多くの人は確実にもらえる方を好みます

理由:今200万円もらって投資すれば来年もっと増やせるかも!?

これはファイナンスの典型的な考え方になります。

ファイナンスでは債権者や株主からお金を調達し
投資運用したり事業活動したりして
お金を増やすことを考える学問です。

なので、ファイナンス的に考えると、
現在の200万円をもらい、投資運用することで
来年は200万円以上のお金になっていると予測します。

こう考えると、来年まで200万円もらうのを待つなんて
考えられませんね。

もちろん、会社を経営するということは
失敗して200万円が0円になってしまうこともあります。

であるなら、少なくとも200万円を貯金すれば
1年後には利息がついて200万円以上にはなっています。

貯金なら何の努力もいりません。
放置しておけばお金が増えるんです。

逆に200万円もらっても、家のタンスの中に入れておくだけだと
1年後も200万円のままです。
ただ、銀行に貯金しておけば1年後200万円以上になったわけですから
タンスにお金を入れて1年おいておく行為は損失になります。

こんな感じで現在と将来を比較して損得計算します。
以上のことから、1年後の200万円と現在の200万円は同じではないです。

ファイナンスの考え方では
現在の200万円は将来は200万円以上の金額と価値が同じになります。
もっというなら、銀行に1年貯金して得られるリターン以上のリターンがないと、まったく意味がありません。

たとえば、200万円を銀行に貯金して1年後1000円の利息がついたなら
少なくとも事業投資した場合には1年後、1000円以上の利益がないと
まったく意味がないってわけです。

これが現在価値と将来価値の考え方です。

何もしないでタンスにお金を置いておくだけでは損失です。
1年後200万円以上になっていないと将来価値と現在価値は
等価にはなりません。

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現在価値と将来価値具体例

現在の200万円を利率10%のファンドに預けたとします。
そして実際に1年後の220万円になったとします。

つまり現在200万円、1年後の将来は220万円です。
経済価値としては200万円を預けておいたら1年後に220万円になります。

1年後に220万円あるなら、10%分割り算して現在は200万円となり、
この220万円と200万円が等価だとなります。

こうやって将来価値の220万円から現在価値の200万円にと経済価値へと
換算することを割引計算といったり割引くといいます。

220万円÷1.1=200万円

という計算を割引計算といいます。
また、1.1を割引率といいます。

そして1年後の220万円が将来価値で現在の200万円が現在価値です。

以上で現在価値と将来価値についての解説を終わります。