参考文献・URL
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バタフライ効果って言葉をご存知ですか?
バタフライは蝶々のことです。
一匹の蝶がバタバタと羽ばたいたときに起こる風などの影響が
まったく別の場所、別の時間に
大きな嵐を引き起こすということから名づけられました。
一番初めは本当にちょっとしたことだけど
いろんなことに影響し、最終的には
ものすごく大きな現象を引き起こすこと、
これがバタフライ効果です。
日本的にいったら風が吹けばおけ屋が儲かる的な話です。
で、バタフライ効果や風が吹けばおけ屋が儲かると
少し似た話にスピルオーバー効果というものがあります。
スピルオーバー効果とバタフライ効果は似ているようで
少し違います。
この記事ではスピルオーバー効果とはどういう効果なのか
わかりやすく解説していきたいと思います。
スピルオーバー効果とは?

スピルオーバー効果とはあふれ出る効果という意味です。
たとえば、前回解説した花火大会の事例で考えてみましょう。
⇒なぜ公共財は市場の失敗を起こすのか?問題点について解説
市が主催した花火大会であるなら、
運営費は全部税金で賄われているわけです。
市に入る税金の内訳は基本的に住民税とか事業税、
その市で発生した消費税の一部などです。
何がいいたいか?というと、
基本的にその市の住民が支払った税金で花火大会が
行われているということです。
でも、実際にはその市の住民以外の方も
花火大会を見に来ます。
隣の市だったら、もしかしたら
花火が見れるかもしれません。
そのような形で
実際に負担していない他のところにも
効果があふれ出てくることをスピルオーバー効果といいます。
なので、花火大会を見れるという外部経済の効果がその市以外の人にも
与えられているってことがスピルオーバー効果です。
バタフライ効果は最初の蝶の羽ばたきが
別の地域に大きな影響を及ぼす効果のことでした。
元の地域で起こったことが別の地域に影響するという意味では
バタフライ効果とスピルオーバー効果は同じです。
バタフライ効果は元の地域より他の地域の方が
大きな影響を与えることができます。
でもスピルオーバー効果は元の地域の方が他の地域よりも
得る効果は大きいです。
花火大会も開催されている市の方が別の市より
はっきりと大きく花火を見ることができますからね。
そういった意味でバタフライ効果と
スピルオーバー効果はちょっと違いますね。