2020年7月に入り、
TOB関連のニュースをよく耳にしますね。
たとえばコンビニで有名なファミリーマート。
伊藤忠が、ファミマにTOBをしかけています。経営迅速化へ、JAも出資します。
イオン、3~5月期は539億円の赤字です。 pic.twitter.com/egLomDjeOk
— 仲條 拓躬 (タク) (@takuminakajo) July 10, 2020
他にも飲食で有名な大戸屋。
コロワイド、「大戸屋」を敵対的買収する勝算 45%ものプレミアムでTOB成立の可能性大 https://t.co/OernBDG5S8
— 賢 三田 (@_2341415897233) July 10, 2020
こんな感じで、TOBは普通に有名企業でも関係しています。
TOBとはどういうものなのか?
わかりやすく解説していきたいと思います。
TOBとは?例を挙げてわかりやすく解説
TOBは以前解説したマネジメントバイアウト(MBO)と同様に
合併とか買収がからんだ話になります。
⇒マネジメントバイアウトってどんな意味?
TOBはTake Over Bidのそれぞれの頭文字からできた用語で、株式公開買い付けのことです。
ちなみにTake Over Bidを
直訳すると、『少し上乗せする』という意味になります。
『少し上乗せする』ってどういうことでしょう?
TOBの例
X社は、株の時価が1株2,000円のY社を買収しようとしています。
そこで、X社は1株2,200円で買うと公告しました。
上記例は架空の事例ですが、
1株2000円のY社の株を少し上乗せします。
要するに「2000円よりも少し高い値段で株を買いますよ」と公告するんです。
ちなみに公告とは新聞、ネット、官報なんかで
たくさんの人たちに知らせることをいいます。
たとえば新聞紙上やインターネットとか官報などで
「X社がY社の株を2200円(時価2000円)で買いますよ」と
知らせるのが公告です。
2200円で買うということを公告するので
Y社の株主たちがX社に株を売ってしまうというケースが出てきてしまうんです。
もう少し専門的に説明しますね。
有価証券報告書を提出している会社の株式等を株式市場を通さずに、
要するに直接公告を出して「価格を少し上乗せして買うので誰かY社の株を売ってくれませんか?」
とX社は売っている人を探しているわけですね。
こんな感じでTOBは株式市場を通しません。
逆に株式市場を通さずに株式を取得する場合にはTOB(株式公開買い付け)の手法を
とらないといけません。
Y社の株主が「売ろうかな」とみんなX社に株を売ってしまったら
買収に成功するということになります。
こんな感じで買収するというのが
TOB(株式公開買い付け)です。