ツイッターを見ていると、
たまにポイズンピルという用語が目に入ってきます。
買収防衛策の1つであるポイズンピルのお話。 / 企業買収における毒薬って何? (GLOBIS知見録 最新記事) #NewsPicks https://t.co/tyGx6KOGDe
— 本田@グロービス人事・採用 (@HondaKoichi1) July 10, 2020
他にも
『牛島信弁護士は「株主総会を経ないと裁判で不利になる」/ブルドックソース/防衛策を発動した例/スティールは不当性を訴えたが裁判所は防衛策が総会の80%を超える賛同を得て可決された点を重視し訴えを棄却』
取締役の決議だと申し立てでポイズンピル無しにできる?https://t.co/Ujny8CHrOh— じろ(26) (@26ooo) January 21, 2020
とか。
ただ、ポイズンピルとは何か?
理解していないと、ツイート内容を理解するのが
難しいと思います。
そこでこの記事ではポイズンピルについて
わかりやすく解説していきたいと思います。
ポイズンピルとは?
ポイズンピルはPoison Pillと書きます。
直訳すると『毒薬』となります。
ポイズンピルとはどういうことか?というと、
上記図はX社がY社に対して敵対的買収を計画しているとしましょう。
Y社はX社に買収されるのがすごく嫌です。
そこでY社の株主さんに対して新株予約権という権利を与えておきます。
しかもタダ同然です。
たとえば、1株500円とかで。
ちなみに新株予約権というのは将来株を買う権利のことです。
ここでは1株500円で買う権利をY社の株主さんに与えました。
X社がY社を買収しようとしました。
たとえばTOBを駆使するなどして。
⇒TOBとは?わかりやすく説明
TOBというのは現在1株1000円だったとしたら
X社が「Y社の株を1200円くらいに上乗せして株を買いますよ」と新聞などで公告して
Y社の株主から株を売ってもらう手法です。
もしX社がTOBを仕掛けてきたらY社の株主は
新株予約権という権利を行使します。
するとどうなるでしょう?
Y社の株主は新株予約権として将来1株500円という
安い価格で買う権利を持っているわけですね。
一方X社は時価よりも少し高い価格1200円で買うわけです。
ということはX社(TOBとして1株1200円で購入)と
Y社の株主(新株予約権として1株500円で購入)との間で
不公平感が出ます。
明らかにX社の方が不利な状況です。
こうやってX社に心理的な圧力をかけるわけですね。
「X社さん、それでも当社(Y社)の株を買うんですか?」と。
「それでもY社の株を買うよ」とX社が開き直ったら
それでおしまいなのですが、
ふつうはX社としては大損するので、やめる可能性が高いです。
で、今回の新株予約権が毒薬(ポイズンピル)です。
以上でポイズンピルについての解説を終わります。