参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では貨幣供給量の求め方について
かなり詳しく解説しました。
⇒貨幣供給量の求め方をどこよりも分かりやすく解説
今回はワルラスの法則とはどういう法則なのか
分かりやすく解説していきたいと思います。
ワルラスの法則とは?分かりやすく解説
たとえば2つの市場があったとします。
片方の市場が超過需要だったら、もう片方の市場は超過供給になります。
あるいは片方の市場が均衡していたら
もう片方の市場も均衡している、というのがワルラスの法則です。
「どういうこと?」となると思います。
そこで具体例を挙げてワルラスの法則とは何か
解説していきますね。
たとえば、サッカーのワールドカップの1次リーグで
以下の表のような組み合わせになったとします。
仮にA組とでもしましょうか。
日本、カナダ、中国、インドで総当たり戦をしたとします。
この表で、たとえば日本対カナダの試合で日本が「○」になっているので
勝っていますね。
逆にカナダは日本に負けていますね。
下の表で青い波線部分が日本がカナダに勝ったことを意味し
オレンジの波線部分がカナダが日本に負けたことを意味しています。
つまり、日本はカナダに勝った、言い換えれば
カナダは日本に負けたと表裏一体の関係になっていますね。
シーソーでいうと、片方が下に行ったら
もう片方は上がってますね。
シーソーと同様にバランスを考えていくと
片方のバランスが崩れると、もう片方のバランスも崩れるものって
世の中にはたくさんあるわけです。
こんな感じで資産市場のバランス(均衡)もそうなんです。
資産市場には貨幣市場と債券市場があります。
貨幣市場か債券市場もどちらかが下がったら、逆は上がるんです。
どちらかの市場が均衡していたらもう片方の市場も均衡しています。
このことをワルラスの法則といいます。
貨幣と債券の関係については貨幣保有動機の投機的動機のところで
詳しく解説していますのでご覧ください。
⇒貨幣保有動機3つを詳しく解説