参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回までの記事では
所得が増えた場合に起こる変化について
解説してきました。
⇒所得効果から下級財と上級財の関係性について解説
⇒所得効果とは?例とグラフを使ってわかりやすく解説
今度は価格が変化した場合に
どのように変化するのか?見ていきます。
価格の変化に対して2つの要素に分けて考えます。
この要素の分け方のことをロシアの学者さんの名前を採用して
スルツキー方程式といいます。
この記事ではスルツキー方程式とはどういうものなのか
解説していきたいと思います。
スルツキー方程式とは?わかりやすく解説
スルツキー方程式ではブドウとかコーラといった財の値段(価格)が
変化した場合に、どのように需要が変化するか?2つに分けて考えます。
スルツキー方程式における2つの要素とは・・・
・所得効果
・代替効果
です。
所得効果についてはこちらの記事で解説しています。
⇒所得効果とは?例とグラフを使ってわかりやすく解説
では代替効果とはどういう効果なのでしょう?
代替効果とは相対的に値段が下がったコーラやビールといった
財に対する組み合わせの変化のことです。
なので、もしビールの値段が安くなったら
前まではたとえば「コーラを1000mL買っていたけど、
ビールを余分に買おうかな」となると思います。
こんな感じで商品やサービスの値段が下がったから
ビールとコーラを買う割合が変化するような効果を
代替効果っていいます。
所得効果では実質的な所得の変化によって
ビールやコーラといった財の組み合わせが変化する効果のことでした。
この実質的なというのがミソです。
もしビールの値段が安くなったら
所得(お給料、予算)は変わらなくても
いっぱいビールを買えるようになりますね。
ということは実質的に所得が増えたのと同じだと考えるのが
所得効果です。
これが所得効果と代替効果の違いでもあり、
スルツキー効果でもあります。