弱者が大型店舗に勝負を仕掛けるなら
ドミナント出店がおすすめです。
ドミナント出店とは、ある商圏に集中的に
多店舗出店することをいいます。
たとえば、千葉県の浦安市だけに
自社ブランドのパン屋さんを複数オープンさせるなら
これはドミナント出店になります。
ドミナント出店は高密度集中出店ともいいます。
ドミナントとは『占領する』みたいな意味合いになります。
その地域を自社店舗で占領するイメージですね。
あなたが住んでいる地域では有名なお店だけど
他のエリアでは無名なお店ってありますよね。
逆にあなたが住んでいる地域では存在しない店舗だけど
国内旅行をしたときに
やたらと同じ名前の店舗を
見かけたことがあるのではないでしょうか?
そんな感じである特定の地域だけ
集中して出店することをドミナント出店っていいます。
ではドミナント出店に
どんなメリットがあるのでしょう?
目次
ドミナント出店のメリット1.知名度アップ
同じ地域に複数店舗、同じ名前のお店をオープンさせるので
その地域では有名になりますね。
「花を買うなら、(店舗名)でしょ」みたいな感じです。
ドミナント出店のメリット2.輸送コストを減らすことができる
同じ地域内に多店舗展開するので
輸送コストを抑えることができます。
たとえば、花屋さんだったら、
バラの花をたくさん仕入れて、複数の店舗に輸送するにしても
近い距離に店があるので
ガソリン代などが安くすみますね。
わざわざ飛行機に乗せたり
高速道路を使ったりして
商品を輸送する必要がないわけです。
ドミナント出店のメリット3.マネージャーなどが各店舗を周りやすい
だいたい多店舗展開しているお店には
各お店を統括しているマネージャーがいます。
各店舗の問題点を把握し改善したり
スタッフのもめごとを解決したり、
そういった情報を社長に報告したりする仕事が
マネージャーの仕事だと思ってください。
会社によっては統括マネージャーとか
エリアマネージャーとか言ったりしますが。
で、マネージャーさんにとっても
ドミナント出店方式の方が
各店舗を訪問しやすいのはわかっていただけると思います。
たとえば、各店舗が東京と大阪にあるより
大阪でも枚方市にだけ存在している方が
マネージャーさんの訪問の手間は少ないはずです。
ドミナント出店のメリット4.広告宣伝費削減効果
たとえば、新聞に折り込み広告を掲載してもらったとしましょう。
ドミナント出店をしているなら、
自分のお店が存在する周辺地域にだけ
広告を出せばよいわけです。
新聞などの折り込み広告は
掲載してもらう地域によって値段が違うんです。
当然、掲載してもらう地域を増やせば増やすほど
広告料が高くなります。
結果、広告宣伝費を抑えることができますね。
これが広範囲にお店を出しているなら
広い地域に新聞広告を掲載しないといけません。
結果、広告宣伝費が高くなりますね。
以上がドミナント出店のメリットです。
ドミナント出店のデメリット
どんな物事にも当てはまりますが
メリットだけってことはありません。
ドミナント出店にもデメリットがあります。
狭い地域内にたくさんの店舗を出店するわけです。
結果、商圏が重なってしまう可能性があります。
たとえば同じ地域内に5店舗出店したとします。
すると。5店舗分の商圏が広がるか?
というとそんなことはありません。
商圏が重なってしまうことだってあります。
つまり、それぞれの店舗がお客さんの取り合いになる
危険性があります。
たとえが適切か、わかりませんがコンビニはそうですね。
目の前にローソンがあったとして、車で1分先のところにも
ローソンがあるってことありますね。
こうなったら、ローソン同士が
お客さんの奪い合いになるわけです。
こういったことがドミナント出店をすると
起こりえるわけです。
これがドミナント出店のデメリットです。