参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
合成の誤謬とは1人の人が得をしようと思ってやった行動でも
みんながやると国全体が悪化し、結局は自分にとって良くない結果をもたらすことをいいます。
合成の誤謬の身近な例として貯蓄のパラドックスがあります。
貯蓄のパラドックスについてはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
⇒貯蓄のパラドックスについて数値例を挙げて解説しました
この記事では貯蓄のパラドックス以外の例を挙げます。
合成の誤謬の身近な例

合成の誤謬の身近な例としてトイレットペーパー騒動があります。
昭和40年代に実際に起きた身近な例です。
当時「トイレットペーパーがなくなるかも?」という噂があったんです。
そこでなくなる前にトイレットペーパーを1人の人が買いました。
ただみんなトイレットペーパー不足を心配して買ったため
本当にトイレットペーパー不足になり、値段が上がっていったのです。
需要と供給のバランスがありますから
超過需要(物不足)になると値段は自然と上がります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒超過需要と超過供給の意味は?
1人の人がトイレットペーパー不足を心配してとった行動の結果、
値段が上がってしまうという残念な結果を招いたわけです。
他にも身近な例があります

時差出勤です。
朝の8時30分に通勤ラッシュになり電車が大混雑する
とがわかっていたとします。
そこで時差出勤としてある人が1時間早く、7時30分に電車に乗ったとしたら
すいているのでゆっくり座って通勤できます。
でもみんなが7時30分に電車に乗ったら
通勤ラッシュの時間が1時間早まっただけになってしまうわけです。
これも1人の人だけが時差出勤をしただけなら
その人は得をしたわけですが、みんなが同じ行動をしたら
全員がある意味損をしますから合成の誤謬の身近な例といえるでしょう。