中小企業診断士試験の運営管理を勉強していると
『ライリーの法則』に出くわすことがあります。
この記事ではライリーの法則とはどういう法則なのか
わかりやすく解説していきたいと思います。
ライリーの法則とは?
まず以下の汚い図(苦笑)をご覧ください。
登場するエリアは3つあります。
X市、Y町、Z市と書いてますけども、
必ず市、町である必要はありません。
比較的小さなエリア(Y町)があって
その周辺に小さなエリア(Y町)よりも大きなエリア(X市、Z市)が2つあると考えてください。
そしてこのY町の販売をX市とZ市が
どれくらいの比率で取り合うのか?
を求めるのがライリーの法則になります。
たとえばX市はY町から20%をとり
Z市はY町から80%を取るという割合が出されるのが
ライリーの法則になります。
この割合を求める根拠がX市、Z市の人口に比例する
言い換えると人口の多いほうに吸引されるってことです。
逆にライリーの法則では距離の二乗に反比例します。
距離が遠いと行くのが面倒くさいですよね。
つまりライリーの法則では
人口に比例し距離の二乗に反比例する
という理屈でX市Z市がZ町から取り合う割合を
計算することになります。
ライリーの法則例題
では一緒に例題を解いていきましょう。
たとえば以下の図で(20%と80%は無視してください)
X市の人口が5万人、Z市の人口が20万人
Y町からX市までの距離が2㎞、Y町からZ市までの距離が4㎞としましょう。
このとき、ライリーの法則を利用すると
人口は比例なのでX市の人口÷Z市の人口
5万人÷20万人=0.4
距離は二乗に反比例するのでさっきは
X市からZ市を割ったので
今度はZ市からX市を割って二乗します。
なので
4÷2=2
2の二乗=4
これらを掛け算します。
なので0.4×4=1.6
よりY町の小売販売額は
X市:Z市=1.6:1=16:10=8:5
つまり8:5の割合で吸引されるということになります。
以上でライリーの法則についての解説を終わります。