アージリスの未成熟・成熟理論は
前回解説したマグレガーのX理論、Y理論と同様、
マズローの欲求階層説がベースとなった理論です。
⇒マグレガーのX理論・Y理論とは?わかりやすく解説
⇒マズローの欲求階層説とは何か?わかりやすく解説
今回の記事ではアージリスの未成熟・成熟理論について
解説していきたいと思います。
アージリスの未成熟・成熟理論とは?
人間は小学生、中学生、高校生、大人とだんだん成熟します。
そして成熟すると自己実現の欲求が強まります。
ただ、組織の多くは上司の指示通りに動く人間、
つまり未成熟な人間を前提に作られています。
ですが多くの組織の考え方って
人間は成長する存在であることを無視しているわけです。
こんな状態では組織と個人の望む方向性が一致しません。
となるとやる気(モチベーション)が低くなります。
ではどうすればよいのでしょう?
以下の2つを会社側としては
やってあげないといけないということです。
会社側がやってあげないといけない2つのこととは
・職務拡大
・職務充実
の2つです。
要するに会社としては
職務を拡大させるとか、職務を充実させて
いかないといけないってことです。
アージリスの未成熟・成熟理論|職務拡大
まず職務を拡大させるということ、
つまり、いろんな仕事をやらせた方がいいんです。
人間にとって一番つらいのは
単調な仕事の繰り返しだという人もいます。
たとえば、単純に世界史に登場する用語を
何も理解しないまま暗記するとか、
こういう単調な作業な繰り返しって
人間にとって一番つらいでしょう。
毎日同じことばっかりやらされるのはつらいです。
そういう単調感を減らしてあげないといけない。
たとえばローテーション制にしていろんな仕事を
任せることが必要なんです。
ですから
職務の拡大というは大事です。
アージリスの未成熟・成熟理論|職務充実
職務充実というのは年齢とともに人間は成熟するわけですが、
成熟すればするほど、言いたい事ややりたいことも増えてくるでしょう。
ですから発言権や裁量権を認めてあげないと
モチベーションは下がってしまいます。
なので、職務を充実させることも重要になるんですね。
こういうことを会社はやってあげないといけないってことです。
人間は未成熟な状態から少しずつ成熟していくわけですからね。
以上でアージリスの未成熟・成熟理論についての解説を終わります。