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動物関係

犬がうれしょんする原因と対策を獣医師がわかりやすく解説

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今回の記事では

実際に犬の診察をしている獣医師が

・犬がうれしょんする原因
・うれしょん対処法

などについて解説します。

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犬がうれしょんする原因

まずうれしょんとはどういうことなのでしょう?
恐らくほとんどの方は、「犬がうれしすぎておしっこを漏らすことでしょ!?」
って思っているのではないでしょうか。

確かに飼い主さんを見てうれしすぎて
ワンちゃんがオシッコをすることもうれしょんの1つです。
ですが、

他にも

・興奮状態でするオシッコ
・人や他の犬から威圧感を感じ服従心を示すためのオシッコ(服従性排尿)

もうれしょんに当てはまります。
ちょっと意外だったかもしれませんね。

とにかくうれしくてオシッコすることだけがうれしょんではないってことです。
さらに詳しく犬がうれしょんする原因についてみていきましょう。

原因(1)劣位行動

先ほども解説したように
犬がうれしょんをする原因の1つに服従心があります。

こういうことを劣位行動といったりします。
劣位行動とはその犬より優位な立場の人間や犬に対して
取り入ろうとか、ねだるという行動のことです。

その犬より優位な立場には

・家族
・家族以外の人
・他の犬

が当てはまります。

劣位行動の具体例としては
大昔の犬やオオカミは群れを挙げることができます。

狩りから帰ってきた犬やオオカミに対して
待っていた子供の犬やオオカミは口の周りをなめるんだそうです。
これは何をしているのか?
というと狩りから帰ってきた犬やオオカミに
胃から食べ物を吐き戻してもらおうと
ねだっているのだそうです。

子供の犬やオオカミは狩りから帰ってきた犬やオオカミに対して
他にもお腹を見せて降参のポーズも見せたりします。

こういう行動を劣位行動といいます。
うれしょんも劣位行動の1つです。

そして劣位行動は興奮状態が強いほど
表現の度合いが強くなるといわれています。

つまり興奮状態ほどうれしょんが起こりやすいということです。
大好きな飼い主さんが帰宅したら
うれしすぎて興奮状態になってうれしょんをしてしまうのは
まさにそうですよね。

原因(2)怖い

犬がうれしょんする原因は他にもあります。
怖い(恐怖)でもうれしょんします。

たとえば人間嫌いのワンちゃんがいたとしましょう。
そんなワンちゃんが他人と接したら恐怖を感じると思います。
結果、オシッコをしてしまうわけです。
これもうれしょんの一種です。

このケースにおけるうれしょんはうれしくてしたものではありません。
恐怖からくるオシッコです。

なので「うれしょんしてくれたの?」
ってさらにワンちゃんに近寄ると恐怖が倍増してしまうので
注意が必要です。

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特定の人にうれしょんする犬

特定の人(1)飼い主

これはうれしょんのド典型でしょう。
では飼い主さんという特定の人に愛犬がうれしょんするのは
どういったケースが考えられるでしょう?

たとえばワンちゃんが留守番しているとしましょう。
この間、たいていのワンちゃんはオシッコを我慢しています。
つまりオシッコがパンパンにたまっています。
そして飼い主さんが帰ってきます。

ワンちゃんはうれしくて興奮状態になります。
飼い主さんも尻尾を振って喜んでいるワンちゃんをみて
抱きしめるかもしれません。
それがお腹だったら・・・
お腹には膀胱というオシッコをためる袋があります。

オシッコでパンパンな膀胱を飼い主さんが
抱きしめるときに強く押してしまった結果・・・
オシッコが漏れるように出てしまうことがあります。

しかもそういうことが繰り返されると
ワンちゃんも飼い主さんの帰宅とうれしょんが関連づいてしまいます。
結果、飼い主さんが帰宅するとうれしょんするワンちゃんになってしまうわけですね。

特定の人(2)他人

特定の他人に対してもうれしょんするワンちゃんがいます。
お客さんとして家にやってきたり
お散歩中に会ったりした場合を考えてみましょう。

ワンちゃんの中には「危害を受けたくないな」
って思うこもいるようです。
そのため、相手に取り入ろうと先ほど解説した劣位行動をワンちゃんはします。

うれしょんは劣位行動の1つ。
なのでワンちゃんはうれしょんをするわけですね。

注意点としてはこのケースのうれしょんは
他人に対する警戒心とか不安からくるものです。
決してうれしくてオシッコしているわけではありません。

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どんな犬がうれしょんしやすい?

子犬

子犬はうれしょんしやすいです。
まず子犬は何に対しても興味を持ちます。
人間の子供と同じです。

なので何を見ても興奮しやすいです。

また子犬はオシッコを貯めるのに必要な膀胱括約筋が未発達です。
成長段階ということです。

なのでちょっとした興奮でもオシッコを漏らしやすいのです。
これがうれしょんにつながっています。

ただこの場合のうれしょんは成長すれば
簡単に興奮しなくなるし
膀胱括約筋も成長するので
うれしょんしにくくなります。

なので子犬のうれしょんは
そこまで心配しなくてもよいでしょう。

ただ服従心が強い犬は
劣位行動をしやすいわけなので
成犬になってもうれしょんが改善しないこともあります。
その辺はご注意ください。

小型犬

小型犬がうれしょんしやすい1つ目の説

小型犬は成犬になってもうれしょんが改善しないことがあります。
どうしてでしょう?
まず犬はオオカミから進化した動物です。
オオカミの体は小型犬と比べたら大きいですよね。
まるでシベリアンハスキーとかグレートデンみたいな大きさです。

つまり大型犬とオオカミは遺伝的に近いです。
これに対してチワワなどの小型犬は
可愛がられる目的で改良が繰り返されているので
オオカミとは大型犬と比べて遺伝的に遠いです。

小型犬は幼い見た目のまま成犬になります。
子犬のような行動をしやすいです。
だから小型犬はうれしょんをしやすいといわれています。

小型犬がうれしょんしやすい2つ目の説

小型犬がうれしょんをしやすいと言われている2つ目の説は服従心の強さです。

先ほど解説しましたように犬は服従心から
うれしょんをすることがあります。

で、小型犬は大型犬よりも小さいですよね。
当たり前の話かもしれませんが。

人間で考えてください。
大きな人と小さな人だったら
小さな人の方が腕力では負ける可能性が高いですよね。

ただ人間の場合は法律で守られているので
他人を腕力で支配したら暴行罪になったり労基法違反になったりします。
だから現代社会に生きている人間だったら小さい人が大きい人に屈服するということは
ふつうありません。

でも、犬の世界だと
腕力で力の差が生じてしまいます。
大型犬の方が小型犬よりも喧嘩は強いでしょう。

だから小型犬は大型犬に服従する確率が高いわけです。
結果、小型犬は大型犬よりもうれしょんする確率が高いといえます。

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犬のうれしょん治し方

帰宅時のうれしょん対策

飼い主さんが帰宅した時に愛犬がうれしょんするのは
よくあることだと思います。

これは先ほども解説しましたが
飼い主さんが帰宅し、御留守番していたワンちゃんは大喜びで大興奮。
飼い主さんが喜んでいるワンちゃんのお腹を触ったりすることで
膀胱を圧迫、うれしょんしやすくなるという流れでした。

だから飼い主さんがお家に帰ってきて
ワンちゃんが喜んでいたら
まず抱っこしたり過剰に触ったりしないようにしましょう。

まずワンちゃんを落ち着かせることが大事です。
興奮するからワンちゃんはうれしょんするわけです。
だから落ち着かせればうれしょんする可能性がかなり下がります。

ではどうすれば飼い主さんが帰ってきて興奮状態のワンちゃんを
落ち着かせることができるのでしょうか?
『お座り』とか『マテ』をさせることです。

マテやスワレなどをさせることで
ワンちゃんは座ったり待ったりすることに意識がとられ
落ち着いてくれます。

そしてマテやスワレができたら
「すごーい!」と大声でいうのではなく、
冷静におやつを与えるなどして褒めてください。
こうやってワンちゃんを興奮状態にさせないことで
うれしょんをする確率を下げていきましょう。

触り方を変える

あと、帰宅時に喜んでいるワンちゃんの顔をベタベタ触りまくるのもやめましょう。
ワンちゃんが喜びすぎてしまい、興奮状態になるからです。
だからワンちゃんを触るにしても
優しく興奮させない程度にとどめましょう。

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メス犬の方がうれしょんしやすい?

うれしょんしやすさでいうと
オスメスは関係ないと思います。

ただ、膀胱炎という病気はメスの方がなりやすいです。
これは人間も同じです。

オスよりメスの方が肛門と尿道口が近いです。
だから肛門についたばい菌が尿道から侵入しやすいです。
また雄の尿道はメスより細いのでばい菌が入りにくいですし
雄の方が雌より尿道が長いので仮にばい菌が入っても膀胱に到達しにくいです。

以上のことからメスの方が膀胱炎になりやすいです。
そして膀胱炎になると炎症により膀胱が刺激されることもあって
オシッコがたまってなくてもしたくてしたくてたまらなくなります。
だから頻尿の症状が出ます。

これがうれしょんと勘違いされやすいのです。
でも見た目にはうれしょんに似ているため、
メスの方がうれしょんしやすいと思っている方がいるのでしょう。

でもうれしょん自体は雄雌で違いはありません。

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犬のうれしょんまとめ

最後にまとめますとうれしょんは興奮した時とか
他の人や犬から圧迫感を受けた時に起こりやすいです。

また子犬や小型犬に起こりやすいです。

うれしょんの対処方法としては
少しでもワンちゃんを興奮させないことです。
だからうれしょんしそうなシチュエーションがあったら
少しでも落ち着かせる工夫をしましょう。

以上で解説を終わります。