中小企業診断士1次試験の経営情報システムで
デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いについて理解しているか?
問う問題がよく出題されています。
たとえばこんな問題が出題されています。
費用はかかるが、同一構成のシステムを2つ用意し、通常は並行して同じ処理を行わせ、
障害が発生した場合に一方のシステムのみで処理を続行できるのが(A)である。
また、2つのシステムを用意するが、一方は主系として十分な能力のシステムを用意し、
他方は従系として用意する(B)もある。
(平成26年度第7問より一部抜粋)
上記の(A)と(B)それぞれに
デュアルシステムかデュプレックスシステムのどちらかを入れてみてください。
簡単だったならデュアルシステムと
デュプレックスシステムの違いをよく理解していることと思います。
「それがわからないから、訪問しているんだろうが!」
という声が聞こえてきそうですね。
デュアルシステムとデュプレックスシステムの違い
デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いを一言でいうと
メインとサブの関係にあるかどうか?です。
デュアルシステムは2つのシステムどちらともメインです。
でもデュプレックスシステムの場合2つのシステムはメインとサブの関係です。
したがって平成26年度第7問の(A)はデュアルシステム、
(B)はデュプレックスシステムが答えです。
ちなみに問題文中に登場する従系はサブの意味です。
それではこちらの過去問題はどうでしょう?
デュプレックスシステムでしょうか、それともデュアルシステムでしょうか?
一定時間ごとに処理結果を照合して処理の正しさの確認を行い、
どちらかのコンピュータシステムに障害が発生しても、一方のシステムで処理を続行でき高い信頼性が得られる。
(平成19年度第11問 aの肢より)
正解はデュアルシステムのことです。
デュアルシステムはどちらもメイン、
デュプレックスシステムはメインとサブの関係でしたね。
上記の問題文からどちらもメインだと考えられるので
デュアルシステムが正解です。
以上でデュアルシステムとデュプレックスシステムの違いについての解説を終わります。