この記事ではコミュニティオーガニゼーションとはどういうことなのか?
具体例とともにわかりやすく解説していきます。
コミュニティオーガニゼーションとは?例とともに解説
令和になり、日本の社会でどんなことが
問題になっているか?というと
地域共同体が崩壊しているということが問題になっています。
人と人との絆が今なくなっている状態が問題になっています。
65歳以上の割合が現在29%を超えています。
4人に1人が老人です。
【働く高齢者急増】「高齢者の高齢化」、65歳以上が占める割合“過去最高”を更新https://t.co/cIO0Nnw9bI
総人口に占める高齢者の割合は、29.1%と過去最高を更新。80歳以上の人口が10人に1人と、高齢者の高齢化が進んでいる。また、働く高齢者も年々増え、全就業者のうち、7人に1人が高齢者だ。 pic.twitter.com/5LG7P9dLxq
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 19, 2023
その人たちが最近、犯罪に走っているということが
問題になっています。
統計取ると戦後ほど少年犯罪って増えてないんだよね むしろ減ってる そして老人犯罪が増加してるんだ つまり、戦後「少年」犯罪を犯してた世代の犯罪率が高いままその世代の年齢だけ上がってるってこと だから一番やばいのはその世代
— みちる (@mcr376) August 1, 2014
例えば窃盗(万引き)とか。
そういう犯罪に手を染める老人が多い傾向にあります。
高須先生の発想がww RT “@katsuyatakasu: 老人になるとどんくさくなって簡単につかまるというだけではないかな?”@tmaita77: 60歳以上の窃盗犯の増加。ベース人口の増加率をはるかに上回っている。 pic.twitter.com/LNYuFGFbmW“”
— まじょるか (@shellyspartner) March 26, 2015
犯罪社会学という分野があります。
『犯罪社会学研究』第48号に、著書『少年犯罪報道と心理主義化の社会学』の書評が掲載されました。評者の野田陽子先生に感謝申し上げます。
— 赤羽由起夫 (@akahane_yukio) October 17, 2023
犯罪社会学の中に『社会的な絆の理論』というのがあります。
人と人とが絆で結ばれているような場合には
人は犯罪は犯さないというような理論です。
公認心理師試験勉強メモ
社会的絆理論:人が犯罪を犯さないのは社会との絆があるからと考える理論。①愛着(身近な人への愛情や尊敬)②投資(積み上げてきたキャリアや信頼)③巻き込み(合法的な忙しさ)④信念(社会の法に従うべき)
私感:私が犯罪者にならずに済んでるのは周囲の皆のおかげ😌🙏— たまっこ (@tamarin8619) October 26, 2021
例えば、老人のことを気にかけて
常にコミュニケーションを図ってくれるような絆をいっぱい持っている人たちは
孤独にならないから犯罪という行為には走りません。
でもそういう絆を持っている人が少なくて
孤立化無縁化するする人たちはつい犯罪を犯すわけです。
孤独感とか寂しさを紛らわすために
犯罪に走ってしまったりします。
駄々っ子っていますよね。
駄々っ子は周りの人に自分の存在を認めてほしいから
駄々をこねます。
何かを主張して自分に関心を持って欲しいわけです。
駄々っ子にとって、無関心が最も嫌な対応。交渉もせずに我慢するのが一番かな?ただ駄々っ子はさらに暴れるのが困る。 QT @namatahara: 北朝鮮は駄々っ子になることに決めた。
— uniuni398 (@uniuni398) November 24, 2010
老人になるとだんだん子供に戻っていくってよく言われます。
うちの義両親がそうでした。
老人になると子供に戻るそうだが、もう老害でしかないです…。— ❁寧々丸❁ニノクロ✩おひつじ座 (@NENEmaru0906) September 18, 2023
すると同じように老人たちが窃盗(万引き)に走るということは
もっと自分のことに関心を持って欲しいという1つのSOSと
捉えることもできるかもしれません。
周りの人に対してもっと自分のことに
興味関心を持って欲しいからこそ
犯罪を犯しているのかもしれません。
だから地域社会において
人と人との絆をもう1回深めていくということは
老人が犯罪を犯すのを防止することにも役立つといえるでしょう。
特に地方公務員を目指している方が
この記事を読んでいるなら
いったん失ってしまった地域社会をもう1回再生する意気込みがほしいところです。
日本が高度経済成長を突っ走った時は
生産主義、生産活動第一主義でした。
所得倍増政策でより生産してお金持ちになりたい、
そういうことで突っ走っていきました。
その結果、明治維新から100年たって国民総生産(GNP)(現在の国内総生産)が
世界で第2位になりました。
1968年のことです。
ついに転落の日々が始まりました。
1968年、当時の主要指標だった国民総生産(GNP)で西ドイツ(当時)を抜き、世界2位に浮上。2010年に中国に抜かれ3位に転落した。近年は人口が3分の2程度のドイツに差を縮められ、1人当たりの労働生産性の低さも課題となっていた。https://t.co/j6DCwREBCe
— ヨボヨボ万次郎 (@gKWlZAb6swr8fjy) October 23, 2023
1968年ころの日本は高度経済成長を突っ走ってきて
明治以来の目標であった欧米に追い付いて追い越したわけです。
これはプラスの側面です。
ただマイナスの側面として、
振り返ってみたら国土は荒れ果て公害問題がいっぱい発生してしまいました。
設備投資に企業はお金を使います。
でも、環境をよくするためのいろんな有害物質をろ過するための施設に
企業はお金を使いませんでした。
だから、環境問題が発生してしまったわけです。
また、自分の事しか考えない、
他人を蹴落とすという競争社会の中で
「二十四時間働きますか?」みたいな世界を邁進していきました。
家族の中では奥さんや子供たちを顧みないで
企業戦士として働いていきました。
その結果、お金はいっぱいもらえるようになったかもしれません。
でも、家族とのコミュニケーションをうまくとれなくなったりしました。
地域社会の中では例えば伝統的な祭り、
神輿の担ぎ手がいなくなったりしました。
地域の住民同士の絆が崩壊してしまう、
そういう現象が起こりました。
ということはまさにコミュニティ・ディスオーガニゼーションです。
コミュニティ・ディスオーガニゼーションとは
都市化していくにつれて、
コミュニティが崩壊することをいいます。
たとえば、地域住民が地域の福祉に対して関心を持たなくなったり、
地域の活動に参加しなくなったりして
いろんな弊害が起こること、これがコミュニティ・ディスオーガニゼーションです。
高度経済成長のときにまさに
コミュニティ・ディスオーガニゼーションが起きてしまいました。
そして低成長の時代、
日本がバラ色の未来を想像できなくなった時に
後ろを振り返ってみるとコミュニティ・ディスオーガニゼーションの状況が
拡がっていることに気づきました。
「でも、これじゃだめだ。
日本の国の将来を作り直していかないといけない」
失われてしまった地域共同体を再び再組織化しないといけないという
問題意識が芽生え始めました。
そこでコミュニティオーガニゼーションです。
失われてしまった地域社会をもう1回再構築するということに
人は目覚めたわけです。
コミュニティオーガニゼーションはコミュニティ・ディスオーガニゼーションの逆です。
ディスは『dis』ですから否定の意味ですからね。
だからコミュニティオーガニゼーションは
地域住民が地域の福祉に対して関心を持つようになり
地域の活動に参加するようになることです。
福祉の施設を充実させたり、社会福祉のための地域住民を集めたり(組織化)です。
失われてしまった地域社会を再び再構築することが求められたわけです。
それがコミュニティオーガニゼーションです。
今現在はその延長線上にあります。
地域社会をいかにして再構築するかです。
最近、首都直下型地震の被害想定とか出てますよね。
いろんなことを国レベルで考えないといけませんが
地域の住民同士による共助(お互い助け合い)が被害を
最小限に抑えるために必要でしょう。
ということは住民同士の助け合いということが
災害時においても有効に作用するわけです。
「隣の人が何をやっているかわからない」
「隣の人がどういう家族構成かわからない」
「この辺に一人暮らしの老人たちがどれくらいいるかわからない」
そういう状況の中で災害が起きたらどうするのでしょう?
助けられませんよね。
ということで地域社会の実体を調べて
住民同士の絆を再構築する(コミュニティオーガニゼーション)ということが
今の日本の社会では求められていると思います。
今回の記事は以上になります。