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シャドウワークとは?例を挙げながらわかりやすく解説

シャドウワークとは




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

専業主婦が正当に評価されないときに使う用語にシャドウワークがあります。
この記事ではシャドウワークとは何か?例を挙げながら分かりやすく解説していきます。

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シャドウワークとは?

シャドウワークとは?わかりやすく解説

シャドウワークとはめちゃくちゃわかりやすくいうと給料の出ない仕事のことです。
経済学的に説明すると、経済を成り立たせるために必要不可欠であるにもかかわらず
労働としてカウントされていない影の労働のことです。
影=シャドウ、ワーク=労働
です。

シャドウワークの例

シャドウワークの典型例は家事労働です。
マクロ経済学の国民経済計算のところで解説したことがあります。
たとえば家政婦さんを雇って料理を作ってもらったり
掃除してもらったり、選択してもらうと付加価値が発生します。
つまりGDPに貢献しています。

でも主婦が掃除洗濯、料理しても付加価値を作り出していないことになり
GDPにカウントされません。
この辺はこちらで詳しく解説しています。
GDPに含まれないものと含まれるも

どうして家政婦さんが料理を作ったり掃除したら付加価値が発生しGDPにカウントされるのに
主婦が料理作ったり掃除しても付加価値が発生せず、GDPにカウントされないのでしょう?
おかしくないでしょうか?

では専業主婦の労働って意味がないのでしょうか?
そんなことはありません。
特に日本のサラリーマンの長時間労働を支えているのは
主婦の家事労働の影響は大きいです。

会社がフリーライドをしていると考えることもできます。
フリーライド=ただ乗りのことです。

本来、家のことを考えたら男は朝から晩までずっと会社に縛り付けられないはずです。
妻が家事をしてくれない状態で
男が朝から晩まで会社で働いたとしましょう。

仕事が終わって深夜に家に帰ってきても
汚れたシャツはどうしましょう?
お腹が空いたとして、何を食べましょう?

もし妻が洗濯や炊事をしてくれていないなら
旦那がやるしかありません。
深夜に洗濯して食事を作って、食べて物干しざおに洗濯ものを干したら
早朝になっているかもしれません。

そしたらもう朝ごはんの用意が必要ですし
そろそろ出勤の時間になりますね。
徹夜状態です。

そんな状態で満員電車に乗って、会社に行って
また深夜まで仕事できるでしょうか?
できませんよね。

ということは家事労働ってすごく重要な役割ではないでしょうか。
家事労働も資本主義を成立させるために必要不可欠なことだといえます。
なのに、家事労働は付加価値としてカウントされていません。

だから家事労働がシャドウワークの典型例となります。

シャドウワークの具体例:サラリーマンの通勤時間

他にもシャドウワークの典型例といわれているのは
サラリーマンの通勤時間です。

たとえば、新宿の駅前のオフィスビルが職場だとしましょう。
でも、新宿の駅前マンションに住んでいる人なんてほとんどいません。
新宿の駅前マンションなら数億円くらいしますからね。
数億円のマンションに住める人ならサラリーマンでなく
会社の社長とかごく一部のお金持ちだと思います。

だから新宿駅前が職場の人はたいてい郊外に住んでいるわけです。
家を出て、バスに乗り、満員電車に乗り、1時間から2時間かけて
新宿の職場に行くわけです。

つまり通勤時間が往復4時間くらいかかるなんて普通にある話です。

この通勤時間に対してお給料は出ません。
もちろん交通費が出るのは当然ですが、交通費は給料ではありません。
本来会社に行かなければ必要なかったはずの往復4時間の苦痛が
お給料で報われないということです。
往復の交通時間に付加価値が発生していないということです。

通勤時間も働くためには必要不可欠であるにもかかわらず
価値としてみなされていない、つまりシャドウワークの具体例です。

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家事労働はシャドウワークの典型例かもしれませんが・・・

あと、家事労働は労働時間と余暇の区別がありません。
「料理が趣味です。掃除が趣味です」と言ってはいけません。

「趣味だったらいくらやっても苦労しませんよね」といわれてしまうからです。
どこまでが休みでどこまでが労働なのか、よくわからないということです。

あと、家事労働ってやろうと思えばどこまでもやれてしまいます。
たとえば部屋の掃除をするときに
1週間に1回でも、結構きれいにはなります。
でも、毎日掃除した方がもっときれいになります。
毎日やるとしてもどこまでやりましょう?
床、天井、壁、などいろいろやることがあります。

料理も同じです。
料理だって冷凍食品を使えば30分もあれば完成します。
でも、レストランのおいしいカレーライスみたいにぐつぐつ5時間くらい煮込んで
作り込むこともできます。

ではどこまでやったら責任を果たしたことになるのでしょうか?
たとえば普通の労働だったら値段がついていますよね。

たとえばコンビニの店員だったら1時間働いたら時給1000円とか。
雇用契約を結びますよね。

どんな仕事だって一生懸命やらないといけないはず。
でも、時給1000円の仕事と時給5000円の仕事では同じ時間当たりの仕事の重みが違います。
また、責任の度合いだって違うでしょう。
当然のことながら時給5000円の仕事の方が重い責任が課せられるでしょう。

でも家事労働の場合は時給0円です。
やって当たり前ということになっています。
だからどこまでやったら責任を果たしたことになるのか、
やりがいがよくわからないということです。

以上でシャドウワークについての解説を終わります。