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一般知識

メディア効果論についてわかりやすく解説

メディア効果論




この記事ではメディア効果論についてわかりやすく解説していきます。

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メディア効果論

メディア効果論は2つに分かれる

メディア効果論というのは
わかりやすくいうとマスコミの効果というのがどれくらいなのか?
という話です。

で、メディア効果論は2つに分けて考えます。

1つはそれほど効果がないと考えます。
これを限定効果論といいます。

もう1つはマスメディアの効果は大きいと考えます。
これを強力効果論といいます。

強力効果論

強力効果論は

・沈黙のラセン仮説(ノイマンが主張)
・議題設定機能仮説(マコームス)

の2つが有名です。

ちなみに強力効果論は皮下注射モデルといわれることもあります。
メディアの言いなりという意味合いです。

強力効果論(1)ノエルノイマンの沈黙のラセン仮説

メディアとは違う意見を持っている人というのは
基本的には自分が間違っているのではないか?
と黙ってしまうということです。

そして沈黙を守ろうとするものが
ラセン的に増幅するというのが沈黙のラセン仮説になります。

たとえばメディアが言っていることで
反対しにくいもの、喜べないものは何か?というと
東京オリンピック開催が決まってみんなが喜んでいるときを想像してください。


そんな状況下でも喜べない人っているわけです。
そんな場合、黙るしかないと思います。
批判しにくいはずです。
そういうものです。

たとえばパラリンピックに出ていた佐藤選手のプレゼン、
すごくよかったと個人的には感じています。
もちろんみんなもよかったって言っています。

でも、「本当にあのプレゼンよかった?
ちょっとお涙頂戴だったんじゃないの?」っていう意見を
なかなか聞きませんよね。
みんな絶賛します。

そういうメディアとは違うことを言わなくなってくるというのが
マスメディアの強力効果論です。

強力効果論(2)マコームスの議題設定機能仮説

メディアが重要だと思うことが
みんなが重要だと思ってしまうようなことが起きたりします。
そういう仮説のことです。

強力効果論(3)培養理論

3つ目以降は番外編です。
ドラマを長時間を見る人というのは
ドラマで描かれている内容を現実に起きている世界と勘違いしやすいという話です。

強力効果論(4)知識ギャップ仮説

知識があったらニュースがわかるということです。
NHKのニュースを見て「このニュース、わからない」と思う人もいるでしょう。
でも池上彰の話を聞いて「こういうことだったのか」と理解できる人もいるでしょう。
つまりNHKのニュースだけではわからない人と
NHKのニュースだけで分かる人もいます。
これは知識に大きな差があるということです。

だからNHKのニュースを見てわからない人は
池上彰の番組を長時間見ないといけないわけですね。

あとネットの普及。
勉強ができる人の方がネット全般について詳しいでしょう。

限定効果論

限定効果論ではそんなにメディアの力が強くないと考えます。

限定効果論は

・選択的接触理論(クラッパーが主張)
・コミュニケーションの2段の流れ(ラザースフェルドが主張)

の2つが有名です。

限定効果論(1)選択的接触理論

私たちはメディアに接するときに自分の都合がいいような情報だけしか
吸収していないのではないか?と考えるのがクラッパーの選択的接触理論です。

例えば「次の公務員試験、やさしくなるよ」って
友達から教えてもらったとしましょう。
すると「優しくなるんだ」という情報だけ吸収するというのが選択的接触理論です。

他にも「行政書士試験に2カ月で受かった人がいるよ」というと
「俺も2カ月前から勉強しよう」という人も出てくるでしょう。
それは自分にとって都合のいい情報だけを吸収するわけです。

そういう意味で選択的接触理論というのは自分にとって都合のいい情報にだけ
接触しないのではないか?という考え方です。

だからそんなに効果がなくて
マスコミの考えに左右なんてされないということになります。

限定効果論(2)コミュニケーションの2段の流れ

『コミュニケーションの2段の流れ』は
エリー調査によってわかりました。
ちなみにエリーというのは地名でアメリカの大統領選の調査をしている最中にわかったことです。

オピニオンリーダー

マスメディアの情報というのは
まず意見を支配する人、つまりオピニオンリーダーに伝わります。
そしてオピニオンリーダーから個々の仲間に伝わっていきます。
旧ツイッター(現在X)でいったら個々の仲間をフォロワーっていいますが、
オピニオンリーダーが発信する情報がフォロワーに伝わっていくわけですね。

またオピニオンリーダーっていってますが
簡単にいったら情報通です。
いろんなことをよく知っています。

そんな情報通であるオピニオンリーダーが
メディアからの情報を吸収します。
そしてオピニオンリーダーなりのフィルターを通して(情報を加工して)
他のメンバーに伝えていっているだけだということです。

オピニオンリーダー

逆にいうとメディアから直接
各メンバーに情報が伝わるわけではないってことです。

ここでのポイントとしては
マスコミよりも個人的なつながり、つまり口コミの方が強いということです。

たとえばメディアでいろんなものを紹介していたりしても
友達が「あれはイマイチ」とか「あれはいい」という言葉の方を
重要視しませんか?
しますよね。

つまり友人に左右されている可能性の方が高いってことです。

そういったことを明らかにしたのが
エリー調査における『コミュニケーションの2段の流れ』です。

今回の記事は以上になります。