愛犬に服を着せることはただ可愛らしいだけではありません。
この記事では、獣医師の観点から、
犬に服を着せる際のメリットとデメリットを詳しく解説します。
実は、服を着せることが犬の健康や安全にどのような影響を与えるか、
驚くべき事実があります。
目次
愛犬に服を着させることのメリット
メリット(1)シンプルにかわいいから
![愛犬に服を着させるメリット](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
愛犬に服を着せることの最大のメリットは、とてもかわいいことです。
ワンちゃんが着物を着ている写真を見ると、本当にかわいいですよね。
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メリット(2)高齢犬の冬の寒さ対策
![高齢犬に服を着せるメリット](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
高齢のワンちゃんは、
年を取るにつれて筋肉が少なくなることが多いです。
人間と同じように、ワンちゃんも年を取ると活動量が減ります。
例えば、散歩の距離が短くなったり、
運動する時間が減ったりします。
筋肉は使わないと弱くなるので、
活動量が少なくなると筋肉量も減ってしまうんです。
筋肉は、体を動かすだけではなく、
体温を調節するのにもとても重要です。
筋肉が多いと、体を動かした時に熱が発生し、
体を暖かく保つことができます。
寒い時には、筋肉を震わせることで体を温めることも可能です。
ですが、年を取ると筋肉が少なくなるため、
体温を保つのが難しくなります。
そのため、高齢のワンちゃんは
寒さや暑さに弱くなることがあるので、
特に寒い時にはワンちゃんに服を着せると体温を保つのに役立ちます。
メリット(3)寒さに弱い犬種の寒さ対策
![服を着るチワワ](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ワンちゃんは基本的に寒さに強いと言われていますが、
中には寒さが苦手な子もいます。
特に暑い国が原産のワンちゃん、
たとえば温暖な気候である南米原産のチワワのような小型犬は寒さに敏感です。
それからミニチュアピンシャーや
イタリアングレーハウンドは明らかに毛が短いですし、
華奢な体で皮下脂肪も少ないので寒さに弱いです。
![服を着たトイプードル](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
あと、トイプードルは毛が抜けにくい犬種ですが、
毛が抜けにくいというのは
換毛期がないということです。
寒いから寒さに耐える毛が生えたり、
暑いから余分な毛が抜けるみたいなことがないということです。
なので、換毛期がないということは
冬の寒さに耐える毛が
生えたりしないということ。
だからトイプードルも寒さに弱いです。
そういう寒さが苦手なワンちゃんの場合、
服を着せることはとても良いメリットがあります。
服はワンちゃんを寒さから守ってくれるので、
寒い時期には特に役立ちますね。
メリット(4)毛が薄い子とか毛が薄い犬種の紫外線対策
![毛が薄い犬は服を着ると紫外線から身を守ることができる](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
毛が薄いワンちゃんや毛の薄い犬種には、
服を着せることに大きなメリットがあります。
なぜなら、毛が薄いワンちゃんは
日光の紫外線による影響を受けやすいからです。
紫外線は肌にダメージを与える可能性があり、
特に毛が薄いとそのリスクが高まります。
服を着せることで、
紫外線からワンちゃんの肌を守ることができ、
太陽の下での長時間の散歩や遊びでも安心できます。
このように、服はただのオシャレアイテムではなく、
毛が薄いワンちゃんの健康を守るための重要な対策なのです。
愛犬に服を着させることのデメリット(注意点)
デメリット(1)異物誤食
![異物誤食(ボタン)](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
犬に服を着せる時の注意点として、
お洋服のボタンに気をつけることが大切です。
例えば、ボタンがついているお洋服を着せた場合、
そのボタンが取れてしまって、
犬が間違ってボタンを飲んでしまう可能性があります。
だから、ボタンがしっかりついているか、
またはボタンがない服を選ぶなど、
犬が誤って飲み込まないように注意しましょう。
デメリット(2)皮膚病誘発のリスク
犬に服を着せる時のもう一つの注意点は、
服と皮膚の擦れによる皮膚炎です。
服を着ることで皮膚が服に擦れて、
皮膚炎が起きることがあります。
また、着ている服の素材に対して、
犬がアレルギー反応を示すこともあります。
だから、服を選ぶ時は、素材にも気をつけて、
犬の皮膚が刺激されないようにすることが大切です。
デメリット(3)体の変化に気づきにくい
![体調の変化に気づきにくい](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
犬に服を着せる時のもう一つの注意点は、
体の変化に気づきにくくなることです。
例えば、ずっと服を着せていると、
犬が太ったり痩せたりするのが分かりにくくなります。
さらに、犬の体に何か異常がある場合、
たとえば胸の部分にシコリができているとか、
そういうことにも気づきにくくなるかもしれません。
だから、犬に服を着せる時は、
このような点にも注意して、
定期的に服を脱がせて体のチェックをすることが大切です。
デメリット(4)ストレスを感じる可能性
![服を着てストレスを感じている犬](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
実は、ワンちゃんは服を着るのが嫌だと感じることがあります。
服を着せるとストレスを感じる場合もあるんです。
だから、自宅でワンちゃんに服を着せた時、
その反応をよく見てあげることが大切です。
ワンちゃんが快適に感じているかどうかを確認して、
ストレスを与えないようにしましょう。
犬に服を着せるメリットとデメリットまとめ
![愛犬に服を着せる飼い主](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
愛犬に服を着せるメリットとデメリットについてお話ししましたが、
大切なのは、服は人間が考えたものだということです。
ですから、愛犬に服を着せるかどうかを考える時は、
「これは私たちの希望かもしれない」と自分自身に問いかけてみるといいですね。
「この服を着せたら愛犬がもっとかわいく見える」
と思うのは、私たちの願望です。
しかし、愛犬が服を着て喜んでいるようで、
ストレスを感じていないなら、
服を着せるのは良いでしょう。
大事なのは、愛犬が快適に過ごせるかどうかです。
そのためには、愛犬の反応をよく観察し、
状況に合わせて対応することが重要です。
今回の話は、愛犬が服を着ることについてでした。
愛犬に服を着せるメリットには、
皮膚を守ることや体を温めて寒さから守ることがあります。
そして、もちろん、服を着せた愛犬がかわいい
というのも大きなメリットです。
でも、服を着せることで、ワンちゃんが
ストレスを感じることもあります。
特に皮膚が弱いワンちゃんの場合、
服がアレルギーや皮膚炎の原因になることもあります。
ですから、愛犬に合わせて、
服を着せるかどうかを判断してください。
愛犬の健康と幸せを一番に考えることが大切です。
今回の記事は以上になります。