今回の記事ではテクニカルコアとはどういうことなのか、
わかりやすく解説していきたいと思います。
テクニカルコアとは?
まずテクニカルコアはJ.D.トンプソンさんが提唱したものなのですが
前回解説したコンティンジェンシー理論の一部みたいな考え方になります。
⇒コンティンジェンシー理論とは?わかりやすく解説
たとえばAmazonドットコムという会社がありますね。
Amazonにとっての強みってなんでしょう?
物流を挙げることができます。
だってすごくないですか?
商品を今日の朝注文したら今日の夜には届いたりするじゃないですか。
また、商品だってあらゆる商品がアマゾンの倉庫に眠っているわけですし。
これがアマゾンにとってのテクニカルコアです。
だからAmazonって自社物流が基本です。
確かに私たち消費者目線で言うと
商品を玄関まで届けてくれるのは日本郵便だったりクロネコヤマトだったりします。
でもこれってラストワンマイルっていって最後にあなたに届けるところをやっているだけです。
ここまでは自社物流が基本だから
Amazonが物流関連に投資して自分でやっているんです。
これをテクニカルコアを内部化しているといいます。
物流に投資することが強みになり、経済的な効率をもたらしてくれるので
他社に全面的に依存するわけではなくて自社でやるわけですね。
こんな感じでAmazonといった組織の目的を(ネット販売)達成するために
開発された1つ以上の技術などでできた仕組みのことをテクニカルコアといいます。
そしてテクニカルコアを実現するために
・円滑化
・緩衝化
といった方法があります。
当然アマゾンは円滑化や緩衝化といった方法を実行しています。
たとえば、2021年にプレイステーション5が発売されました。
当然売れるでしょうし、売り切れ必至です。
となると、プレイステーション5本体だけでなく
対応するゲームも売れるのは誰でも予測がつきます。
そこで予測して先に大量にゲームやプレイステーション5を発注して仕入れておくわけです。
これを緩衝化といって重要な売れそうな商品の在庫を抱えておくようなことを指します。
それから、ネット販売に限ったことではありませんが
クリスマスシーズンって子供のおもちゃがやたら売れます。
サンタさんが持ってきてくれる感じで。
するとAmazonだって商品の受注発送が大変な作業になってしまうので
労力の分散をはかるために、クリスマスよりちょっと前にセールをやります。
そうすると、安ければクリスマスよりちょっと前の時期でも買おうと
消費者はなりますよね。
こんな感じで受注発送を集中させないようにする方法を円滑化といいます。
以上でテクニカルコアについての解説を終わります。