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一般知識

自由主義と民主主義の違いについてわかりやすく解説

自由主義 民主主義 違い




今回の記事では

・自由主義
・民主主義

の違いについてわかりやすく解説していきます。

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自由主義と民主主義の違い(小難しい解説)

先にちょっと小難しく自由主義と民主主義の違いを説明します。
そのあと、もっとかみ砕いてわかりやすく自由主義と民主主義の違いについて説明しますね。

ではちょっと小難しく。
自由主義は1人1人の自由な意思を大事にして
自らの意思で行う行動に関しては他人がとやかく関わることをしないという考え方のことです。

逆に民主主義とは人民みんなで自分たちの自由や平等を守ろうとする考え方のことです。

つまり自由主義と民主主義の違いは自由主義なら自分のことは自分でやるけど
民主主義はみんなが関わりあってよりよい社会を作ろうとするところですね。

ダメ


民主主義だと自分のことは自分でやろうとしても
その行為が周りの迷惑になるなら、「そんなことやっちゃダメ!」
と周りから止められてしまいます。

でも、自由主義ならよっぽどのことでもない限り、
周りの迷惑と関係なく行動することができます。

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自由主義と民主主義の違い(わかりやすく解説)

自由主義って何でしょう?
近代初期に現れたのが自由主義です。
自由主義は個人の自由を尊重します。

これを小難しい用語で

自由主義を

・強制の欠如(消極的自由)
・他人にあれこれ言われず自分が主人(積極的自由)

といったりします。

強制の欠如とはわかりやすくいうと、
「放っておけ!かまうな!あれこれ指図するな!」ということです。
指図されないことによる自由ということで巣から消極的ですよね。
自分が動いて自由を作っているわけではありませんからね。

自由主義は「個人の自由」と言われたりしますね。
自由主義を推し進めると『それぞれの個性を尊重する』ことになっていきます。

でも、集団で何か物事を決めるときに
みんなが好き勝手やってよいじゃうまくいかないことだってあります。

焼きそば

たとえば、「大学の学園祭何やる?」ってなったときに
みんなバラバラのお店を開いたら、もしかしたら
逆にみんな「焼きそば屋さん」だらけになって
お客さんが退屈するかもしれませんね。

なので、何かしら共同体の意思を決めていった方が良いケースだってあります。
そんなときに自由が踏みにじられることが多かったりするわけです。
「俺は、焼きそばやりたかったのに・・・」と思っても、
「今回の学園祭は食べ物禁止」と決まったら、その決定に従わないといけません。

こういうのを民主主義的な決定である挙手による多数決であったりするわけです。
10人中6人が「食べ物はやらない!」に賛成したら焼きそば屋さんはやれなくなります。

こんな感じで、まず話を提案して(食べ物やるやらない?)、
挙手させるものの最終決定する人を治者といい、
焼きそばやりたかったけどやれないみたいな人を被治者といい、
民主主義だと『治者と被治者』の関係が生まれますが、
でも治者も被治者も同じ庶民なわけですね。
治者は大学なら選挙管理委員みたいなのがあって、そこで選挙などで選ばれた人がなります。

政治だってそうですね。
現在の岸田総理大臣だって選挙で選ばれた国会議員であり、
最終的には国会から選ばれた人であって、最初は一般庶民でした。
こんな感じで国王と国民みたいに生まれながらにしての治者と被治者の関係はありません。
選挙を通して治者と被治者の関係が生まれるので、
民主主義は『治者と被治者の同一性がある』といったりします。

自由主義だったらみんな勝手気ままにやるのでまったく違いますね。

ここまでの記事をご覧になってどう感じましたか?
もしかしたら自由主義って勝手気ままでわがままな子供な感じで
民主主義は大人な感じがした方もいるかもしれません。

でも民主主義ができた最初のころは自由主義を望んでいるブルジョワジーたちが
「お金がなくて教養があまりない一般大衆が支配することになるのでは?」
とネガティブな意味で捉えていたそうですよ。

こんな感じで自由主義を信奉する人ほど民主主義を恐れていたりもしました。
自由主義は理性的な教養のあるブルジョアジーたちの理想とされていたのに対し、
民主主義は大衆民主主義ともいわれていました。

大衆民主主義というのはいろんな人に選挙権を与えてしまうと
いろんな人が政治に参加するようになってしまいます。

結果、それまでの支配層であるブルジョアジーたちが少数になってしまうので
ブルジョワジーたちは民主主義を恐れていたのです。

ちょっと話が変わりますが。
フランス人のトクヴィルという人がいました。

以下wikipediaより引用

アレクシ=シャルル=アンリ・クレレル・ド・トクヴィル
(仏: Alexis-Charles-Henri Clérel de Tocqueville、1805年7月29日 – 1859年4月16日)は、
フランス人の政治思想家・法律家・政治家。裁判官からキャリアをスタートさせ、
国会議員から外務大臣まで務め、3つの国権(司法・行政・立法)全てに携わった。

パリ出身。生家はノルマンディー地方の貴族で軍人・大地主という由緒ある家柄だったものの、
フランス革命の際に親戚が多数処刑されたことから、
リベラル思想について研究を行っていた。
その後ジャクソン大統領時代のアメリカに渡り、諸地方を見聞しては自由・平等を
追求する新たな価値観をもとに生きる人々の様子を克明に記述した
(後の『アメリカのデモクラシー』)。
以上、引用終了

トクヴィルさんの著書はこちら
アメリカのデモクラシー 1 上 (岩波文庫 白9-2) [ トクヴィル ]

トクヴィルがアメリカを訪問した時、
第7代大統領であるジャクソン大統領が極端な民主主義を敷いている最中でしたが、
アメリカにおける平等化の流れは必ずヨーロッパにやってくるに違いないと感じたそうです。

ですが、トクヴィルさんは多数者の専制の危険性も感じたそうです。
民主主義はいいけど、多数の人間による暴政が起こる危険性もあるのではないかということです。

こんな感じで民主主義がいいのか自由主義がいいのか?
1800年代辺りは、まだまだはっきりした答えが見つかっていなかったようですね。

最後、話が少し脱線しましたが
民主主義と自由主義の違いについての解説を終わります。