前回の記事では政治権力について解説しました。
⇒政治権力とは?わかりやすく解説
今回の記事では前回解説した権力と権威の違いについて
分かりやすく解説してみたいと思います。
権威と権力の違い
権威とは何かというと
『他人を自発的に服従させる力』のことです。
『自発的に服従させる』というところがポイントです。
これに対して権力というのは基本的には脅したりしながら
いう事を聞かせます。
権力についてもっと詳しく知りたい方は政治権力のところで
1万文字以上使って解説していますので、
こちらをご覧ください。
⇒政治権力とは?わかりやすく解説
でも、権威というのはその人のいう事を全面的に受け入れさせてしまいます。
たとえば、『権威ある辞書』という言葉があります。
「モルペコ」の怒ってるときが
英語で「Hangry Mode」
Hangry = Hungry+Angry
という最近出来たPortmanteau word(かばん語)で
イギリスの権威ある英語辞書「オックスフォード辞書」に2018年に追加された。
だからモルペコはイギリスらしいポケモンっての好き
(ただし英語でもモルペコはMorpeko)— professor ok(atcoder水 (@prmlmrok) November 28, 2021
フランス語辞書に「第三の性」の新語 定着するかhttps://t.co/dOoKcnLTG8
文法に男女の区別が存在するフランス語で、性差のない人称代名詞が10月、権威ある辞書「ロベール」のオンライン版に掲載され、物議を醸しています。「第三の性」を示す代名詞はフランスで定着するのでしょうか。
— 毎日新聞 (@mainichi) November 22, 2021
たとえばオックスフォード辞書が権威ある辞書だとしましょう。
オックスフォード辞書を利用して用語を調べた後に
「これはオックスフォード辞書に書いてあったことだから・・・」みたいに
相手に言ったりします。
何が言いたいか?というと
オックスフォード辞書に書いてあったことだから
それは無条件に受け入れて正しいと判断しているわけですね。
そういう場合、権威ある辞書ということになります。
あるいは脳手術の権威といった場合。
あなたが脳に腫瘍ができていた場合、
脳手術の権威がいるといった場合、
その医者に対して「あなたの腕前を見せてください」みたいな失礼な話はしないでしょう。
できればそのお医者さんに手術してもらいたいと思うはずです。
つまり無条件に受け入れているわけです。
自発的に服従しているので、そういうときに権威という言葉を使います。
だから権力とは違います。
以上で権威と権力の違いについての解説を終わります。