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一般知識

サルトルの実存は本質に先立つとアンガージュマンについてわかりやすく解説

サルトル 実存は本質に先立つ アンガージュマン




この記事では

サルトルの

・実存は本質に先立つ
・アンガージュマン

についてわかりやすく解説します。

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サルトルとはどんな人?代表作は?

以前解説した有神論的実存主義のキルケゴールはデンマークの哲学者で、
同じ有神論的実存主義のヤスパースから無神論的実存主義のハイデガーはドイツの哲学者です。

サルトルは無神論的実存主義でフランスの哲学者です。
実存主義とは?わかりやすく解説

サルトルは小説家としても有名です。

です。

またサルトルはノーベル文学賞を辞退したことでも有名です。

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サルトルの実存は本質に先立つとは?

サルトルの有名な言葉として『実存は本質に先立つ』があります。
以前解説したように『実存』というのは具体的に今存在している人間のことです。
実存について知りたい方はこちら
なので、人間というものがまず先にあります。
ということで『実存は本質に先立つ』とは
人間が自由に自分の本質を実現していくということです。

だから人間には何かあらかじめ決まった本質というのはなくて
人間は何にでもなれるということです。
あらかじめ人間は『こういうもの』みたいな形で規定されるようなものはない。
完全な自由だということになります。

そうするとそこには当然、責任というものが
重くのしかかってきます。
つまり何にでもなれるわけですが、
でもなってしまったらその責任は自分で負わないといけないとサルトルは主張します。

たとえば私は獣医師として動物病院を開業しています。
これは私の自由意思でやったことです。
もし売上が上がらなくても従業員にお給料を支払う責任があります。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

あるいは自由にツイッターなどで発現していいかもしれません。
でも、自由に発言したことで相手を傷つけてしまった場合、
相手から謝罪を求められたりして謝るなどの責任を伴います。

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サルトルのアンガージュマンとは?

以前、カルバンの予定説について解説したことがあります。
カルバンの予定説の詳細はこちら
カルバンの予定説だと、たとえば泥棒になったとしても
それは神様が決めたこと。
だから自分で責任をとる必要はありません。

でもサルトルが主張する『実存は本質に先立つ』、
つまり、自由に何でもなれるんだということになると
泥棒になったらその責任は自分で負わないといけません。
そういう意味で自由というのは責任を伴うようなすごく重いものです。

それからサルトルは『自由の刑に処せられている』と言いました。
どうすれば自分の本質をよりよく実現できるか?
というと、それこそが『アンガージュマン』ということになります。

アンガージュマンというのは何か?というと
社会参加、社会的連帯性ということになります。
つまり社会というものに積極的に参加していくことによって
私たちは自分の責任を果たしつつ、
よりよく自分の本質を実現できるんだという形になっています。

このような形でサルトルは社会参加とか社会的連帯を強調しました。

になります。

それから前回解説したハイデガーの哲学上の主著は未完なのですが
存在と時間(上) (ちくま学芸文庫) [ マルティン・ハイデッガー ]
になります。

ハイデガーが死とか言っているので
『無』(存在と無という著書の話)の方がハイデガーだと思っている方もいるかもしれませんが
『存在と時間』の方がハイデガーの主著になります。

公務員試験や行政書士試験、
司法試験予備試験の一般教養科目の引っ掛け問題に引っかからないようにお願いします。