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一般知識

ルターとカルバンの違いをわかりやすく解説

ルター カルバン 違い




今回の記事ではルターとカルバンの違いについて
わかりやすく解説していきます。

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ルターとカルバンの違い

ルターとカルバンが活躍した時代背景

ルターやカルバンが活躍した時代は1400年代から1500年代にかけての宗教改革期(中世)です。
この時期は神を中心とした文化でした。
そんなこともあってキリスト教の教会が非常に強い権力を持っていました。
免罪符、贖宥状(しょくゆうじょう)などを売ってお金儲けをしたりしていました。

贖宥状の贖は『あがなう』という意味で、宥は『ゆるす』という意味です。
贖う(あがなう)とは罪のつぐないをすることです。
なので、お金を払って贖宥状を買うことで罪のつぐないをして許してもらえ、
そして天国に行くことができるということです。

さらに亡くなった人のために贖宥状を買うと
その亡くなった人の罪も許され救われるとなっていました。

こんな感じで贖宥状を売ることで、
キリスト教の教会の収入源にしていたのです。

収入減といったら聞こえがよすぎかもしれません。
金儲けといった方が妥当かも。
キリスト教の主にカトリックの流れなのですが、どんどん腐敗していきます。

カトリックの腐敗に対して批判したのが宗教改革のルターとカルバンです。

カトリックを旧教としたらプロテスタントとかピューリタンは新教みたいにいわれますが、
プロテスタントやピューリタンといった新しいキリスト教の流れが出てくることになります。

ルターのポイント

ルターは聖書主義を唱えました。
キリスト教の信仰は聖書に基づくという意味です。
ということでルターは教会の権威を否定しました。

それからルターは万人司祭説を唱えました。
万人司祭説とはすべての人間が司祭だという意味です。
みんな司祭ということで、誰が上とかじゃないわけですから
特権階級の権威を否定することにつながりました。

あと、ルターのポイントとして信仰義認説(しんこうぎにんせつ)も唱えました。
信仰義認説の義認とは罪のないことを認められることです。
つまりキリスト教信仰によってのみ私たちは正しいものとして認められるということです。
そういう意味でキリスト教信仰の力が絶対的なものと考えました。

カルバン(カルヴァン)のポイント

カルヴァンもルターと同様宗教改革の人という点では同じです。
ですが、カルバンは予定説と職業召命観(しょくぎょうしょうめいかん)を唱えました

予定説とはあらゆることは神様があらかじめ決めているという説のことです。
だから自由意思というものはなくて
あらゆることは神によってあらゆることは決められているということです。

だから職業選択の自由なんてありません。
仕事というのはみんな天職として神から与えられたものだとカルヴァンは考えます。

靴屋の家に生まれたらその人は靴屋だし
画家の家に生まれたらその人は画家だってことです。
こんな感じで職業というものは神様があらかじめ決めているということです。
これが職業召命観ということになります。

職業召命観のポイントは
一生懸命働くということは神が与えてくれたことを一生懸命やるということなので
神の栄光を表すことにつながるというところです。

別の記事で登場しますが、マックスウェーバーという社会学者は
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という本の中で
カルバンの職業召命観的な思想が後に資本主義の精神、倫理になっていったと指摘しました。
解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (講談社選書メチエ) [ 橋本 努 ]

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ルターとカルバンの違いまとめ

いかがでしたでしょう?

ルターとカルバンの違いポイント

・ルターは聖書主義、万人司祭説、信仰義認説
・カルバン(カルヴァン)は予定説、職業召命観

です。

以上、参考にしていただけるとうれしいです。