今回の記事では
・原罪とは何か
・神の国とは何か
わかりやすく解説していきます。
アウグスティヌス
アウグスティヌスは300年代から400年代にかけて活躍した人であり、
キリスト教哲学で有名な人ですね。
アウグスティヌス(5C/地中海沿岸)…最大の教父。代表作は『告白録』(実は昔マニ教徒だったけどやっぱりキリスト教最高!)・『神の国』(ゲルマン人の大移動とか色々あるけど神の試練だから素晴らしい天国に行く為には信仰を守る事が大事! プラトンのイデア論をパクったという説もある)
— うっかり世界史bot (@aimai_sekaishi) September 19, 2022
イエスキリストが活躍していた紀元後20~30年代って
ローマではキリスト教が迫害されていました。
ですが、アウグスティヌスが活躍していたころは
キリスト教がローマにおける国内統一するための国教という形になりました。
そうしてキリスト教の力がどんどん強くなっていきました。
こんな感じで中世という時代というのは
キリスト教の神がすべての考え方の中心にあるという時代になっています。
そしてキリスト教が力を持つ時に
非常に大きな役割を果たしたのがアウグスティヌスです。
アウグスティヌスは当時、バラバラだったキリスト教の教義の確立に努めたので
最大の教父といわれています。
アウグスティヌスの原罪とは?
アダムが蛇の誘惑に負けて
イブと一緒に『知恵の実』を食べました。
それで楽園を追放されました。
これが原罪です。
すべての人間は原罪を背負っているという考え方のことです。
そういう原罪を自分の力で償うことはできない。
神の御恵みによってのみ、はじめて私たちは
原罪を償うことができるとアウグスティヌスは考えました。
またアウグスティヌスは神の国の代理者は教会だと考えました。
なので、教会によってはじめて私たちは救済されるということになり、
教会の力が絶対的なものだと考えられました。
アウグスティヌスの神の国とは?
アウグスティヌスからいわせると
歴史というものは神の国と地上の国の戦いだそうです。
最終的には最後の審判によって神の国が神の栄光に讃えられるという
終末論的な歴史観をアウグスティヌスは語っています。
以上で解説を終わります。