この記事ではユングの集合的無意識についてわかりやすく解説します。
ユングの集合的無意識とは?

ユングはフロイトの一番弟子です。
⇒フロイトのイド・自我・超自我についてわかりやすく解説
ですが、あることをきっかけに
フロイトとユングは仲違いをしました。
そしてそれぞれ独自の道を歩むことになりました。
ではフロイトとユングは何がきっかけで
喧嘩することになったのでしょうか?
それはユングが唱えだした、
今回の記事のテーマでもある集合的無意識という考え方になります。
フロイトが考え出した無意識の領域というのはすべての人間
でそれぞれ違うものになります。
詳しい話はこちらでしています。
⇒フロイトのイド・自我・超自我についてわかりやすく解説
だからそれぞれどういうふうな形で無意識の領域がなっているのか
明らかにするためには個別的な治療が必要になると考えました。
これに対してユングはそれぞれの人間で違う無意識の領域の
根底に人類共通の普遍的な無意識があると考えました。
これを集合的無意識といいます。
こういうものが神話とか宗教とか伝説などにイメージとして現れていると主張しました。
たとえば夢。
まったく交流がない人たちが同じような夢を見たりすることがあったりします。
「他人と同じ夢を見るなんて 考えるだけでおぞましいね」おおう……おおう……どうして……どうして……どうして……
— トモリ@舞台 (@tomori_2_5) July 1, 2021
数年前、土田晃之さんがテレビで不思議な夢の話をしてました。途中迄聞いてすぐに気がついたんですが、実は私も昔、その夢と全く同じ夢を見たことがあります。あの女の幽霊の夢です。全くの他人が同じ夢を見るって現象があるって確信しました。一言お伝えしたくて書きました 人( ̄ω ̄;)
— . (@katusikasibamat) June 8, 2023
もしくはまったく交流がないような共同体同士の中で
神話とか宗教とか伝説などで似たような話があったりします。
こういうのって人類共通の普遍的な無意識であるような集合的無意識というのが
イメージとして現れているからだとユングは言いました。
飢野もふもふイベでアールプ+夢離断であんなことになったっぽいし
全員の夢が繋がったのは集合的無意識ぽいし、ワカンタンカだけが自意識を保っていたのはワカパイ自体が集合的無意識の概念そのものだからだと思うのだけども— うそつき (@ogulown) July 18, 2023
これを聞いてフロイトはカンカンに怒りました。
「ユングの集合的無意識なんて単なるオカルトだ!」みたいな感じです。
実際、ユングは錬金術なんかに詳しくて
オカルト的なところがあったようです。
ユングの錬金術論は実際に心理療法をするうえではあまり意味がないと思っていましたが、合気道と心理療法の関係を考えていると、とても有意義であったのだと感じます。合気道は身体の錬金術であり心理療法なのだと。改めてコツコツ読んでいます。 #ユング #錬金術 #合気道 #心理療法
— しらかば心理相談室 田多井 (@shirakabatatai) June 29, 2019
フロイトに言わせると
「精神分析というのはもっと科学でないといけない。
オカルト的なことを言ってはダメだ」
逆にユングはフロイトのいう無意識の領域は
性衝動の話に偏りすぎていると考えていました。
そんなものではうまく人間の活動というのは説明できないってわけです。
むしろ、無意識の領域というのは集合的無意識があって
こういうものが人間の創造性(クリエイティビティ)に
大きな影響を与えているとユングは主張します。
だから人間の芸術的な創造、活動みたいなものにも
影響を与えるような集合的無意識を認めないフロイトの考え方は
無意識の考え方としては狭すぎるみたいなことをユングは言うものだから
フロイトは「何!」みたいに怒ってしまい喧嘩になって仲違いしていました。
現在でもそれぞれフロイト派、ユング派という形で
精神分析は2派に分かれています。
ユング心理学って内容がスーって入ってくる感じがあるかも…前よりも興味出てきた…でもフロイト派とユング派で派閥とかあるのかな…それがこわい。
— ぼく、シナモンちゃん (@sweettttttt781) November 4, 2021
以上で解説を終わります。