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1次試験

ウェーバー官僚制論2つの特徴

ウェーバー 官僚制論




2年ほど前にウェーバーの官僚制論について解説したことがあります。
ウェーバーの官僚制論についてわかりやすく解説

ネットで『ウェーバー 官僚制論』で検索すると上位に表示されているようで
連日、たくさん当ブログを読んでくれています。
うれしいことです。

そこで今回はウェーバーの官僚制論の2つの特徴について
解説していきたいと思います。

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ウェーバー官僚制論の特徴を2つご紹介します

まず1つ目の特徴、
ウェーバーの官僚制というのは具体的な目の前の行政組織を指すことばではなく
組織を分類する上での一つのパターンということです。

たとえば日本では議院内閣制ですね。
アメリカでは大統領制があります。

議院内閣制も大統領制も民主的に選ばれた人がなりますね。
ただ、同じ民主的な選び方であっても
具体的に選ぶ方法が違ってきます。
組織のでき方が違うってことです。

組織のでき方作り方の1つのパターンとして官僚制があるとウェーバーさんは考えます。
だから官僚制の条件を満たすのであれば民間企業であっても官僚制になり得るということです。
あくまで行政組織を指す言葉であって組織の組み立て方の問題です。

また、一般に「お役所仕事だね」と嫌味を言われることもありますが、
行政組織、官僚というと
能率の悪い組織だと評価されることもあります。
現実にどうかはおいていて
少なくともウェーバーの考え方の中では
「どんな組織よりも官僚制が一番能率がいい」としています。
いろんな組織の組み立て方があるが
官僚制が一番能率のいい組織パターンなんだとウェーバーさんは考えています。

世の中はどんどん複雑になってきていますね。
昔は農業とか商人とかシンプルでしたけど、
今ではいろんな仕事や役割が複雑に絡み合ってますよね。

その結果、組織は能率を求められるようになります。
で、さっきも言ったようにウェーバーは官僚制が一番能率がよいと考えています。
なので、世の中が複雑になって能率がよい対応を求められるようになると
どんな組織も(労働組合だろうが民間企業だろうが)官僚制原理を取り入れざるをいないと
ウェーバーさんは考えました。
この考え方のことを『普遍的官僚制化』といい
ウェーバーの官僚制の2つ目の特徴となります。

普遍というのは例外なくすべて、全部という意味です。

ただ、ウェーバーは官僚制が大好きなわけではありません。
ウェーバーの価値判断からすると嫌いです。
官僚制というのは前回解説したように人間を単なる歯車にしてしまい
カリスマを要らなくしてしまうからです。
近代官僚制の特徴をわかりやすく解説

価値判断としてウェーバーさんは官僚制を嫌っています。
でも、現実問題として官僚制原理は優秀であるから
どんどん広まっていくのは仕方がないとウェーバーさんは考えています。

以上でウェーバーの官僚制の2つの特徴についての解説を終わります。