1次試験

事業部制組織の特徴について図を使ってわかりやすく解説

事業部制組織 特徴




以前、事業部制組織のデメリットについて解説しました。
事業部制組織のデメリットは?職能別組織の違いもわかりやすく解説

ただ、よく考えてみると、
そもそも事業部制組織の特徴を説明してなかった気がしたので
今回は図を使いながらわかりやすく説明してみたいと思います。

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事業部制組織の特徴

事業部制組織 特徴

事業部制組織とは本社があってA事業部、B事業部みたいに事業部が分かれているような組織形態のことです。
各事業部はプロフィットセンターとして機能していて、
各事業部には事業部長がいます。

いきなり抽象度の高い解説をしたので
以下具体的にわかりやすく説明していきますね。

たとえば事業部制という事で製品別に事業部を分けることもあります。
上記図のA事業部が家電事業部であったり、B事業部がソフトウェア開発事業部であったり、
あるいは地域別に事業部を分けることもあります。
たとえばA事業部が九州事業部、B事業部が四国事業部みたいな感じです。

それから本社と各事業部との違いを知っておきましょう。
まず本社があって各事業部(A事業部とかB事業部のこと)があります。
こういうのが事業部制組織です。

事業部制組織 特徴

簡単にいうと本社は何をしているか?というと
本社というのはコストセンターとして機能しています。

それから各事業部(A事業部とかB事業部のこと)がプロフィットセンターとして機能しています。

本社はコストセンターとして機能するのですが、

本社には

・全体としてのコストに責任を持つ
・各事業部ごとに予算を配分

などの役割があります。

それから各事業部はプロフィット(利益)センターとして機能します。
プロフィットセンターというのは利益責任単位と訳すこともあります。

つまり各事業部がそれぞれ利益を出すわけですが、
この利益に対して責任をとるということです。

たとえばA事業部が1000万円、B事業部が2000万円、C事業部が5000万円
みたいな感じで利益を生み出していくということになります。

それぞれの利益に対してはそれぞれの事業部が責任をとるということです。

それから各事業部にはそれぞれ事業部長がいます。
たとえばB事業部の事業部長がB事業部で生み出す利益に対して責任を取る形になります。

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事業部制組織のメリット

事業部制組織 特徴

事業部制組織のメリットとして
まず意思決定が素早く行われるという点を挙げることができます。

事業部制組織のメリットをわかりやすく説明すると

・いろんな環境であっても対応ができる
・事業が複雑であっても対応ができる

ということです。

たとえば、
各事業部としては小さい組織ですが
この小さい組織内で意思決定が行われます。
だから、伝わるのが早いですよね。

100人の組織のトップであるA事業部長が「今度、飲み会を開こうか」といっても
全員に伝わるのに1日かかるかもしれません。
でも10人という小集団であれば、10分で伝わるかもしれません。

それくらい各事業部単位という小さい組織内であれば
意思決定が素早く伝わりやすいということがいえる
でしょう。

あと事業が複雑であっても対応できるというのは
たとえば来年売れ筋製品が登場するという情報を知ったとしましょう。
A事業部とB事業部では対応できないとします。

そんな場合には、すぐにC事業部を作って対応することも可能です。
言い換えると、こうやって新しい環境に迅速に対応することができます。

他にも事業部制組織にはメリットがあります。
どんなメリットがあるかというと分権的な組織(集権的ではないということ)になれます。
各事業部ごとに分かれているということです。

おかげで社長の負担が軽減でき、事業部長の方に負担が移動(委譲)します。
これをトップマネジメントの負担が軽くなるといいます。
また、その結果、従業員のモラールが高まります。

どういうことかというと、たとえばA事業部の総務部にいる人は
小さい集団の中で自分たちが働いているという意識があるのでモラール(やる気)がアップします。

たとえば、300人(大人数)が講義を受けている場合と10人(少人数)が講義を受けている場合、
どっちの方が生徒はやる気(モラール)が高いでしょう?
おそらく10人の方です。
なぜなら、300人いる場合、
後ろの席に座っている生徒は先生に注意される可能性が低いから
熟睡していたり、隣の生徒と喋っていたりするかもしれません。

でも、10人の場合、
いくら後ろの席に座っていても先生の目が行き届いているので
さすがに寝たり隣の席の生徒と喋ったりできません。

つまり、300人教室の後ろの席の生徒はモラールが低い(やる気が低い)わけです。
でも10人教室にいる生徒はモラール(モチベーション)が高いはずです。

会社も同じで大きな部屋の中で大人数が一斉に仕事をしていると
社員のモチベーションが下がる可能性があります。
でも、これが少人数になればモラール(モチベーション)が上がります。
だから各事業部ごとに分けることによって1人1人の従業員のモラールが上がるわけですね。

他にもメリットがあります。
事業部長を幹部候補生として採用することで将来の社長としてのトレーニングをさせることができます。
また、各事業部の業績を客観的に評価できるというメリットもあります。

たとえば、A事業部が何%儲かるか、B事業部が何%儲かるか?
を数値化することでそれぞれの事業部に対して客観的な評価を下すことができます。
これにより事業部間で競争させることもできます。
するとお互い切磋琢磨して頑張ってくれるので
さらに会社の利益がアップする可能性があります。

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事業部制組織のデメリット

ここまで事業部制組織のメリットを解説しましたが
デメリットだってあります。

デメリットとしてたとえば事業部ごとに争う可能性があります。
となるとちょっとでも早く結果(利益)を出そうとするため
短期的思考に陥ってしまうでしょう。

だって今年の利益が他の事業部に負けたら事業部長の評価が下がるかもしれません。
社長に「当事業部は長期的に利益を出すので5年後は利益が出ますよ」
なんていったら「負け惜しみか!」となってしまうでしょう。

つまり目先の利益のこだわってしまうため
長期的にみたら会社的にみたら損する可能性だってあるわけですね。

他にも権限を各事業部に譲るわけですから
経営資源が各事業部で重複してしまい効率が悪くなる可能性があります。
経営資源が重複というのはたとえば2つの事業部で同じ車を購入するとかですね。
たとえばA事業部とB事業部で同じ車を買ってしまうのは無駄ですね。
車を1台買って複数の事業部で使いあった方がコストは下がりますよね。

以上が事業部制組織の特徴です。

続いて事業部制組織を進化・発展させたカンパニー制について解説します。
カンパニー制とは?事業部制組織との違いについても分かりやすく解説