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1次試験

フォードシステムの意義とデメリットについてわかりやすく解説

フォードシステム デメリット




今回の記事ではフォードシステムの意義とデメリットについて
わかりやすく解説していきます。

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フォードシステムの意義とデメリット

前回の記事ではフォードシステムの特徴について解説しました。
フォードシステムの特徴をわかりやすく解説

フォードシステムも
以前解説したテイラーと同じで意義とデメリットがあります。
テイラーの科学的管理法の意義とデメリット

フォードシステムの意義

まず意義からいきます。
フォードシステムの意義は何か?
というと前回解説したように大量生産でしょう。
フォードシステムの特徴をわかりやすく解説

そんなフォードシステムが他の産業に影響を与えていきます。
しかも自動車産業だけじゃなくて
それ以外の生産現場においても
前回解説した移動組立法とか標準化といったものが
どんどん広まっていきました。
移動組立法と標準化の解説はこちら

その結果、当時の20世紀前半の社会の仕組みそのものが変わっていって
ここから大量生産、大量消費社会になっていきました。

逆に大量生産、大量消費社会が20世紀前半に広まったきっかけは
フォードシステムが作り出した大量生産方式です。

フォードシステムのデメリット

フォード社は前回解説したようにT型フォードを作っていました。
フォードシステムの特徴をわかりやすく解説

フォードシステムの特徴

T型フォードは形も一緒、
色も黒といった感じで見た目が同じ車だけを作っていました。
例えば、レクサスだったら黒もあれば白も黄色もありますよね。
形も複数あると思います。

でもT型フォードは色は1種類だけ、形も1種類だけってことです。

金太郎飴

金太郎飴みたいな感じでしょうか。
どこを切っても金太郎飴が出てくるみたいに
どの道を走っても黒色でまったく同じ形の
T型フォードばかり目に入ってくるわけです。

そうするといつかは飽きます。
いつかは飽きて違ったタイプの車が欲しくなってくるわけです。
これはデメリットでしょう。

そして1920年代、GM社が登場します。

フォードシステムのデメリットを突いてGM社がやったこと

GM社は何をしたか?というといろんなタイプの車を作りました。
所得に応じていろんな車を作りました。
高所得の人に対してスポーツカーとか。
低所得の人には軽自動車みたいな小っちゃい車とか。
こんな感じでいろんなタイプの車をGM社は作りました。

GM社は所得に応じていろんな価格の車を製造していきます。
そしてその車を販売していきました。

すると消費者は何を考えるか?というと
1回目はフォードの車を買うわけです。
でも飽きてきます。
まったく同じ色、同じ形ですからね。
しかも周りの人にみせびらかしても
うらやましがられませんからね。
だって、その周りの人も同じ色同じ形のT型フォードに乗っているわけですからね。

だから飽きてきた人の中でも
お金に余裕がある人なら
「別の車に買い替えたいよな」って考えます。

でもフォードの車は黒色で同じ形だけ。
「だったらフォードの車はやめようかな」
と思った時にGM社がいろんな車を出してきたわけです。
そしたら「GMの車いいね!」ってなってきます。

そして今までフォードの車を買っていた人が
GMにどんどん切り替えていくわけです。
GMにみんな切り替えていきます。

そんなことが1920年代に発生しました。

なのでGM社は所得に応じていろんな価格の車を用意し、
これに対しフォードはいつまでたっても黒い車しか作りませんでした。
フォードは単一の品種を大量生産していきます。
その結果、みんなフォード車をやめてGM社の車に買い換えていきました。

そんな需要のことを買い換え需要ということもあります。

とにかく買い換え需要が発生していって
結局は今までフォードが保有していた顧客は
みんなGM社に流れていくという悲惨な状態になってしまいました。

なのでフォードシステムはデメリットになっていること
(同じ形同じ色の車だけしか生産しなかったこと)を
劇押ししすぎてしまい消費者のニーズを完全につかむことができませんでした。
その結果、フォード社のお客さんがGM社に奪われていってしまいました。
フォードシステムの限界といったものが明らかになってしまったわけですね。

つまり単一のものを大量生産しているだけでは
いつか限界が来るということです。
そんなことがGM社とフォード社の中で明らかになっていきました。

以上で解説を終わります。