前回の記事では生活保護法の4原則、生活保護法の4つの原理について解説しました。
⇒生活保護法の4原則とは?わかりやすく解説
⇒生活保護法における4つの原理とは?
今回の記事では、生活保護の財源について解説します。
生活保護の財源はどこから来ていて、
どうしてそのようになっているのか?理由についても説明します。
生活保護の財源とその理由

生活保護の財源に関しては国が4分の3、地方自治体が4分の1となっています。
以前の記事で解説しましたが、生活保護は国が責任を持って対応することになっています。
⇒社会福祉の実施機関についてわかりやすく解説
だから生活保護に関しては
国の方が地方自治体よりも多くお金を出すことになっているんですね。
ではどうして100%国がお金を出さないのでしょう?
一応、歯止めをかけるためということになっています。
実際、生活保護に関しては福祉事務所の職員が応対します。
ということは地方の人が生活保護の申請を受け取っているわけです。
この時に100%国の負担、逆にいうと地方の負担が0となると
生活保護の申請を受けた地方の職員はどんどんお金を出すことになるでしょう。
生活保護の申請に来る人は、生活が行き詰っているわけですから
ある意味命がけです。真剣です。
地方の職員が「ダメです。受けれません」なんていったら
生活保護の申請に来た人は激怒してしまうかもしれません。
もし地方の負担が0だったら、
お金を出したほうがトラブルが減って仕事しやすいですからね。
これに対して地方の財源から全体の4分の1でも拠出しているなら
生活保護者が増えれば地方の負担も増えるから歯止めがかかるだろうという
話になっているわけです。
以上で解説を終わります。