税理士試験と中小企業診断士試験だったら
どちらの試験の方が難易度が高いのでしょう?
おそらくこの記事をご覧のあなたは
「将来、中小企業診断士か税理士のどちらかの資格を取得しよう」とお考えのことでしょう。
中小企業診断士と税理士、難易度が高いのはどちら?
どちらの資格も社会人になってから取得する方が多いです。
そういった意味では学生が1日14時間、毎日勉強して取得する
司法試験や公認会計士試験と税理士試験や中小企業診断士試験を比較できません。
でも、中小企業診断士と税理士試験なら
同じ境遇の社会人が受験することが多い試験なので難易度の比較が可能です。
ここまでを前提に難易度を比較すると
結論としては税理士試験の方が圧倒的に難易度が高いです。
なぜなら中小企業診断士試験は1回の受験で最終合格する方が毎年います。
でも税理士試験に1回の受験で全科目合格する方はほぼいないからです。
1回の受験で最終合格することを一発合格といいます。
税理士試験の一発合格者は平成6年に1人登場した後、
次に登場した一発合格者は、なんと平成23年でした。
つまり税理士試験に1回の受験で合格する方は17年に1人くらいしか登場しないということです。
これに対して中小企業診断士試験は毎年一発合格者がいます。
税理士試験は5年以上の時間をかけてゆっくり合格する試験です。
これに対して中小企業診断士試験は一発合格が可能なので1年で合格を目指すことができます。
したがって中小企業診断士と税理士で難易度が高いのは税理士試験ということになります。
しかも税理士試験に合格しても2年以上の実務経験がないと税理士登録ができません。
つまり税理士として独立開業することができないということです。
実務経験とは2年間税理士事務所などで雇われることをいいます。
これに対して中小企業診断士は試験に合格後、
3週間程度の実務修習を受ければ中小企業診断士として登録できます。
登録要件を含めてもやはり税理士の方が難易度が高い資格だといえます。
「5年以上の時間をかけて、しかも2年間も雇われるなんて嫌だ!」
という方は、中小企業診断士試験をおすすめします。